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政策提言に取り組む教材「SPEAK UP ACTION KIT」無料提供

 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)は、11月20日の「世界こどもの日」を記念し、日本の子供が政策提言に取り組むための教材「SPEAK UP ACTION KIT~気になることに声をあげよう~」を開発。2021年11月15日より、Webサイトで無料提供を開始した。

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SPEAK UP ACTION KIT~気になることに声をあげよう~
  • SPEAK UP ACTION KIT~気になることに声をあげよう~
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 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)は、11月20日の「世界こどもの日」を記念し、日本の子供が政策提言に取り組むための教材「SPEAK UP ACTION KIT~気になることに声をあげよう~」を開発。2021年11月15日より、Webサイトで無料提供を開始した。

 他の先進国と比べ日本では「担い手として積極的に政策決定に関与したい」と思う若者が少なく、政治への参加意識、社会を変えようという意識が低いといわれている。日本では、子供や若者が上の世代から「出しゃばるな」と押さえつけられたり、社会運動に参加すると叩かれるという光景を目にする機会も多く、学校でも既存の校則を見直したり自分たちの手でルールを作る等、「悪いところは話し合って変える」という機会を与えられることが少ない状況にある。

 FTCJは、幼少期から自分たちの声が地域や社会を変えていけるという体験をほとんどしていない日本の現状に問題意識を持ち、子供や若者が声をあげることを応援する社会をつくる一助になりたいとの思いから、子供が政策提言に取り組むための無料教材「SPEAK UP ACTION KIT」を開発。無料提供を開始した。

 1954年に国連総会で制定された「世界こどもの日(11月20日)」は、すべての子供たちが健やかに育ち、自分の声をあげ、未来に向かって自らの持つ可能性を伸ばせるようにと願って制定された記念日。1989年の11月20日には、「子どもの権利条約」が国連で採択されている。

 「SPEAK UP ACTION KIT」の合言葉は『「変だな」と感じること+声をあげる=未来に変化を起こす!』。子供には自分の考えや意見を表す権利があり、社会や世界を変える力がある、という考えをベースに、気になることや変えたいと思う問題があれば、政府・自治体・学校・地域に働きかけて行動を起こせるよう4つのステップを踏んで実行できるワークシート形式になっている。

 対象は小学5年生~高校3年生。FTCJのWebサイトから「SPEAK UP ACTION KIT」のPDFをダウンロードのうえプリントアウトして活用できる。また、パソコン・スマホ・タブレットの画面を見ながら取り組むことも可能。子供の自己学習用に、また主権者教育の教材用として、個人・学校の両方で広く活用してほしいとしている。
《畑山望》

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