東京大学とダイキン工業、日本ペイントホールディングスは、呼吸器感染症の感染リスク低減対策のための教育現場向け参考ガイドを共同で策定した。参考ガイドは東京大学Webサイトにてダウンロードできる。 今回、3者が策定した参考ガイドでは、厚生労働省をはじめ政府・行政機関等から発出された新型コロナウイルス感染症等の呼吸器感染症の感染リスク低減対策に対応する室内環境の整備方法に関して、学校等の教育施設の管理責任者向けに、工学的実証に基づく具体的な対策案をまとめている。 参考ガイドは2部構成。第1部「教育現場における換気による空気感染・エアロゾル感染リスク低減対策の参考ガイド」では、学校現場の実態調査に見る課題や、対策方針として、熱交換型換気機器および空気清浄機に関して、効能の考え方や使用上の注意事項、長期運用上の課題等を示している。 第2部「教育現場における抗ウイルス・抗菌コーティングによる接触感染リスク低減対策の参考ガイド」では、人が高頻度で接触し、感染性の病原が広範囲に拡散する可能性を秘めるドアノブや扉表面、感染性飛沫が長時間残存する可能性のある壁や床等の抗ウイルス・抗菌コーティングに関して、実践的な対策方法を記載している。 呼吸器感染症の感染リスク低減対策のための教育現場向け参考ガイドは、東京大学Webサイトにてダウンロードできる。