例にあげた言い方を他の人が使うのが気になるかについて、「めっちゃ」は80.5%、「そっこう」は66.8%が気にならないと回答したことが、文化庁が2021年9月24日に発表した「国語に関する世論調査」の結果より明らかになった。 「国語に関する世論調査」は、日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し、国民の国語に関する興味・関心を喚起する目的で実施。2020年度は、全国16歳以上の個人6,000人を対象に実施し、3,794人の回答を得た。調査時期は2021年3月。 コロナ禍で自分も相手もマスクを着けている状態で会話をするときに、マスクを着けていないときと比べて話し方や態度等が変わることがあると思うか聞いたところ、「変わることがあると思う」62.4%、「変わることはないと思う」36.7%、「無回答」0.9%だった。年代別に見ると、「変わることがあると思う」は、20代から40代が7割台前半と高い。一方、70歳以上は49.9%と、他の年代より低い。 変わることがあると思うと回答した人に、どのような点で変わることがあると思うか聞いたところ、「声の大きさに気を付けるようになる」が74.1%ともっとも高く、「はっきりとした発音で話すようになる」57.5%、「相手との距離に気を付けるようになる」45.1%、「相手の表情や反応に気を付けるようになる」39.8%等が続いた。 例にあげた言い方を他の人が使うのが気になるかについて、そっくり全部わかることを「まるっとわかる」と言うのは62.4%、とてもかわいいことを「鬼かわいい」と言うのは72.7%が気になると回答した。一方、とてもおいしいことを「めっちゃおいしい」と言うのは80.5%、すぐに帰ることを「そっこう帰る」と言うのは66.8%、騒ぐほどではないが確かに痛いことを「じみに痛い」と言うのは62.1%が気にならないと回答した。 年代別に「気になる」を選択した人の割合を見ると、「めっちゃおいしい」「じみに痛い」「そっこう帰る」「鬼かわいい」について気になる割合は、年代による差が大きく、年代が上がるに従って高くなる傾向にある。また、「まるっとわかる」「鬼かわいい」について気になる割合は、すべての年代で5割を超えた。