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ヒューマノーム研究所×三田国際、AI教育カリキュラム開発

 ヒューマノーム研究所と三田国際学園中学校は2021年5月21日、データ解析・AI構築プラットフォーム「Humanome CatData」を用いた教育プログラムを共同開発したと発表した。三田国際学園の授業でプログラムを実施し、AI時代のキャリア教育の効果について検証していく。

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  • プログラム概要
  • カエデの種子の形状による落下姿勢の違い
  • ヒューマノーム研究所
 ヒューマノーム研究所と三田国際学園中学校は2021年5月21日、データ解析・AI構築プラットフォーム「Humanome CatData」を用いた教育プログラムを共同開発したと発表した。三田国際学園の授業でプログラムを実施し、AI時代のキャリア教育の効果について検証していく。

 ヒューマノーム研究所は、初心者でも短時間で習得できるノーコードツール「Humanome CatData」の提供を通じ、AIが社会に浸透するほど重要となる「AIの本質」を伝える機会創出を進めている。今回、取組みの一環として、三田国際学園の協力により、AI構築の実体験を通じ、AIとさまざまな教科が結びつく広い視野を獲得する教育プログラム開発にいたった。

 「Humanome CatData」は、Excelデータに代表される「表データ」をプログラミングなしの簡単な操作で見える化し、自分専用のAIを作ることができるツール。三田国際学園と共同開発した教育プログラムでは、AI構築を通じて、AI構築そのものだけでなく「ものづくり」「論理的思考」「創造力」「他者との協働」といったさまざまなスキルの向上機会を提供。AI構築を交えた課題を通じ、技術と社会の接点の理解、教科を横断した知識・技術のつながりを学ぶことができる。

 現在の一般的なAI教育プログラムは、プログラミング教育のあとにAI教育を実施する必要があるため、中学校でのAI教育はハードルが高いとされてきた。だが、この教育プログラムはプログラミングなしでAI構築可能な「Humanome CatData」を用いることで、プログラミング教育とは独立してAI構築を体感し、技術的側面を学ぶことを実現。これにより、プログラミングと並行してAIを学べるだけでなく、AIが活用される社会を中学生の段階から想像し、自身のキャリア設計へとつなげることができる。

 今回の教育プログラムでは、三田国際学園で行った研究活動から得られた知見をもとに、カエデの種子の形状と落下姿勢の関係についての実験と一部データを活用。AI構築における「設計、実験、考察」を実施する。プログラムの教育効果については、三田国際学園と共同で検証。AI構築、データ解析等、計算科学的な側面についてはヒューマノーム研究所が、キャリア教育や教材開発といった側面については三田国際学園が、それぞれ評価・フィードバックを行う予定となっている。
《奥山直美》

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