【動画＆レポート】平井聡一郎先生と巡る北欧2021＜フィンランド＞教育視察

　リシードは2021年4月にフィンランド、5月にスウェーデン、6月にデンマークの北欧3か国の教育を視察するオンラインツアー「平井聡一郎先生と巡る北欧2021～オンラインで実現する海外教育視察」を実施。4月16日に実施したフィンランド視察の模様を、一部動画とレポートで紹介する。

　同ツアーは、北欧ツアーコーディネーターの戸沼如恵さんのガイドで各国を巡り、情報通信総合研究所 特別研究員の平井聡一郎先生による教育を中心としたプレゼンや、平井先生と教育事情に詳しい現地コーディネーターとのトークセッションで現地の教育について詳しく学ぶZoomライブイベント。4月16日に行われたフィンランド視察の現地コーディネーターはヒルトゥネン久美子さんが務めた。

●スウェーデンの教育視察
●デンマークの教育視察

幸福度ランキング世界一の豊かな国

　人口550万人のフィンランドは国土の8割が森と湖の、自然が美しい国。隣国のスウェーデンとロシアに支配された歴史をもち、1917年に独立した。第二次世界大戦ではドイツと組み敗戦したが、戦後は教育とITに力を入れて発展をとげ、現代は2018～2021年の4年連続で幸福度ランキング世界一を誇る豊かな国となっている。

　一行は戸沼さんのガイドのもと、フィンランドの首都・ヘルシンキの歴史を学びながら公共図書館をめぐるバーチャルトリップに出立した。首都の旅はヘルシンキ中央駅からスタート。観光名所であるヘルシンキ大聖堂、テンペリアウキオ教会の美しさを堪能した後、公共図書館へ足を進めた。図書館はフィンランド人にとって非常に身近な空間で、市内図書館はネットワークでつながりどこでも貸し借り可能。利用料はすべて無料である。

フィンランド：ヘルシンキの歴史を学びながら公共図書館巡り

※ イベントより一部を公開。

市民が学び続けられる環境が整う

　訪れた図書館の1つめはカーリオ図書館。小さいながらも年間500回以上のイベントが開催される非常に元気な図書館である。その多くは市民持ち込みのイベントで、ラジオ放送中継や語学教室、コンサートなど何でもあり。ヘルシンキでは市民が図書館を使いたいように使い倒しており、図書館側もニーズに合わせて役割を変化させることで対応している。