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学びに向かう力を育む…AIリコメンドコンテンツ「Shuffle.」

 MAZDA Incredible Labは2021年4月5日、Arithmerとの共同開発により、AIリコメンドコンテンツ「Shuffle.」を教育機関等に提供を開始した。子供の振り返りをAI解析し、好奇心や探究心をくすぐる動画をリコメンドすることで「学びに向かう力」を育むという。

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「Shuffle.」の概念(コンセプト)
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  • GIGAスクール構想具現化における新学習指導要領3つの柱とICT活用の現状
 MAZDA Incredible Labは2021年4月5日、Arithmer(アリスマ)との共同開発により、AIリコメンドコンテンツ「Shuffle.(シャッフル・テン)」を教育機関等に提供を開始した。子供の振り返りをAI解析し、好奇心や探究心をくすぐる動画をリコメンドすることで「学びに向かう力」を育むという。

 現在、GIGAスクール構想の実現に向けたICT活用の論議が交わされ、さまざまなコンテンツの活用事例が報告されているが、多くは新学習指導要領が掲げた「育成すべき資質・能力の3つの柱」のうち、「知識・技能の習得」「思考力・判断力・表現力の育成」に関わる活用をめぐるもの。「学びに向かう力」の醸成に関わるコンテンツ活用は皆無な状況にある。これまでも学習における「振り返り」は極めて大事な「学び」であると言われてきたが、「振り返り」を「主体的に学習に取り組む態度」を育む学習活動として具体的に組織する術はなかった。

 「Shuffle.(シャッフル・テン)」は、学びに向かう力(自己調整力)を教師の見取りとして評価するだけではなく、その育成を具体的な学習活動として組織化することのできるICTコンテンツ。「Shuffle.」を活用することで、日常の授業において「主体的に学習に取り組む態度」を育む手がかりとなる自己調整力の3つの要素(メタ認知・学習方略・自己効能感)を生かした学習活動を具現化することができる。

 Arithmerが高度数学を応用して独自に開発した5つのAIエンジンが、授業における子供たちの振り返り(文章による自由記述)を解析。ひとりひとりの好奇心や探究心をさらに醸成するきっかけとなる10本のYouTube動画をリコメンドする。子供たちは、リコメンドされた動画の視聴を通して、「学び」の対象に関わるさまざまな知見の入手・獲得、修正・訂正、深化・拡充を図る。また、自分自身の個性伸長やキャリア形成に資する学習方略を獲得し、自身の可能性(自己効能感)を感じ取っていくという。

 提供開始にあたり、MAZDA Incredible LabのCEO、松田孝氏は「Shuffle.は、今、学校現場で活用が始まっている『AIドリル』とは発想がまったく違います。理解のつまずきを解析してその原因を取り除くのではなく、その子供の興味・関心をさらに醸成する方向性において、『学び』の個性化を促します。本コンテンツはひとりひとりの多様性を尊重しながら、子供のキャリア形成と個性伸長に資するものであって、その活用は従前の『勉強』を『学び』へ変革するトリガー(きっかけ)となります」とコメントしている。

 Arithmer代表取締役社長兼CEOの大田佳宏氏は「数学で社会課題を解決し、世界に希望を与えることをミッションとしています。そして、そのためのAI技術を開発し豊かな社会の構築に貢献したいと考えています。今回、共同開発によりAIを学校教育の現場で活用できることを大変光栄に思います。今後ともAIを活用して新しい教育の方法を追求していきたいと考えています」と述べている。
《奥山直美》

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