大阪市教育委員会は2021年3月29日、2020年度(令和2年度)の「中学生チャレンジテスト(1・2年生)」と「大阪市版チャレンジテストplus」の結果概要を公表した。質問紙調査と学力のクロス分析によると、授業中に自分の考えを書く場面がある生徒や平日のスマートフォン使用時間が短い生徒のほうが教科の平均点が高い傾向にあった。 大阪府教育委員会では、生徒の学力を把握・分析することで教育施策および教育の成果と課題を検証し、その改善を図ることを目的に2014年度から「中学生チャレンジテスト(1・2年生)」を実施。大阪市教育委員会は2019年度から、1年生の社会・理科を対象に「大阪市版チャレンジテストplus」を実施している。 両テストは2021年1月13日に実施。大阪市内の中学校131校において、1年生1万6,079人、2年生1万5,492人が参加した。国語・数学・英語・社会・理科の学力に関する調査のほか、学習状況に関する調査(生徒アンケート)も実施している。 テストは各教科100点満点。「中学生チャレンジテスト(1・2年生)」の各教科の平均点では、中学1年は国語が55.1点(大阪府56.1点)、数学が53.3点(同54.0点)、英語が62.7点(同63.8点)。中学2年は国語が57.1点(同58.3点)、数学が49.3点(同49.4点)、英語が51.7点(同52.0点)、社会Aが55.2点(同54.5点)、社会Bが57.9点(同57.4点)、理科が49.8点(同49.5点)。 中学2年の社会と理科で大阪府の平均点を上回ったが、それ以外の教科では大阪府の平均点を下回った。無解答率は、各学年とも国語がもっとも高く、中学1年12.4%、中学2年10.6%だった。また、年度間の相対的な比較ができるよう、大阪府平均を100として統計的に計算した「標準化得点を活用した経年分析」によると、2020年度は2019年度と比較して数学と英語が上昇、国語が下降している。 中学1年生対象の「大阪市版チャレンジテストplus」は、結果概要を平均正答率で公表しており、社会は56.2%、理科は65.6%であった。 質問紙調査と学力のクロス分析によると、授業中にノートやプリントに自分の考えを書く場面があると回答している生徒のほうが、教科の平均点が高い傾向がみられた。また、携帯電話やスマートフォンを持っている生徒では、平日の使用時間が短い生徒のほうが教科の平均点が高い傾向にあった。 2020年度「中学生チャレンジテスト」「大阪市版チャレンジテストplus」の結果概要は、大阪市のWebサイトに掲載している。大阪府のWebサイトでは、中学生チャレンジテスト復習教材として、過去の大阪府公立高等学校入学者選抜の問題や学年別復習教材を公開している。