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問題解決型&副教材、新「モスの食育プログラム」提供開始

 モスバーガーを展開するモスフードサービスは2021年4月より、非接触型の新たな「モスの食育プログラム」の提供を開始する。問題解決型のオンライン授業と副教材の配布の2プログラムで、全国約60校、1万人以上への提供を目指す。

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 モスバーガーを展開するモスフードサービスは2021年4月より、非接触型の新たな「モスの食育プログラム」の提供を開始する。問題解決型のオンライン授業と副教材の配布の2プログラムで、全国約60校、1万人以上への提供を目指す。

 モスフードサービスは2005年以来、全国各地域の小学校に近隣店舗スタッフが出向き、「食の大切さ」を紹介する座学と児童とともに「テリヤキバーガーづくり」を行う出張授業「モスの食育プログラム」を実施してきた。これまで15年間で805回、4万6,295人の小学生にプログラムを届け、地域社会と店舗が交流する地域密着の食育を進めてきたが、新型コロナウイルス感染症予防のため2020年度は活動を休止。2021年度も休止見込みとなっている。

 こうした状況下でも食育の大切さを伝えるべく、今回新たに食材を直接扱わない非接触型の食育プログラムを開発。これまでの製造体験とは異なり、アクティブラーニングの手法を取り入れた子どもたち自身が考える「問題解決型」のプログラムと、副教材を用いたプログラムの2種のプログラムを提供する。

 オンラインによる「遠隔授業」は、中山間地域や離島など少人数校の教育格差の解消を目的の1つとし、まずは5校を対象にオンラインによる食育の遠隔授業を行う。モスが開発した教材を活用し、事前課題として子どもたちに課題解決アイデアを考えてもらい、その成果発表授業にモスバーガーの近隣店舗や本部スタッフがプロのアドバイザーとして参加する形で進める。5校で実施した後そのノウハウを活用し、少人数校に限定せずさらに5校程度で遠隔授業を実施する計画だという。

 さらに、小学校の新学習指導要領に沿って5・6年生の家庭科向けに編集した副教材(小冊子)「考えよう!食べるということ」を提供。食べることへの感謝、食品ロスを考えるワークシートなどを収録し、家庭科をはじめとするさまざまな食育の場で使用されることを想定した内容となっている。2021年度は全国約50校、1万人の児童へ配付予定。2つのプログラムを通して、全国約60校で1万人以上の児童へ新たな食育プログラムを届けることを目指す。
《畑山望》

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