NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2021年3月10日、学力の可視化および活用率のさらなる向上を目指し、オンライン版の学力調査「まなびポケット学力調査(CBT:Computer Based Testing)」の提供を開始すると発表した。初回となる5月実施回は実証調査を兼ねて無償で提供する。 「まなびポケット学力調査(CBT)」では、小学2年生~中学3年生向けに「国語」「算数・数学」の2科目のオンライン試験(CBT)を提供。テスト実施から結果のフィードバックまですべてオンライン上で行う。従来紙ベースでは数週間~数か月かかっていた学力テストのフィードバックが、テスト後すぐに確認可能となるなど、オンラインならではのスピード感でフィードバックを実施。児童生徒だけでなく、教育委員会、学校(教員)向けと3種類のフィードバックを受けることができる。 また、通年・経年での学力の伸びの確認が可能になるのも特徴。2022年度からはIRTを用いた評価を採用する予定で、学力の伸びの測定やテストの難易度に依存しない学力評価を目指す。想定販売価格は1科目250~300円(税別)と低コストでの提供を予定。2021年下期からは、CBTの成績データとまなびポケットの成績データなど、コンテンツ連携・分析による新たなデータ可視化サービスの提供も予定されている。 2021年度は初回となる5月と12月(下期)の2回実施予定。5月実施回は、5月17日~6月16日の期間で提供を予定しており、期間内の平日を選択して受験できる。なお、5月実施回はフィージビリティ調査などを目的とした実証の一環として、学力調査テストのオンライン化を検討する教育委員会、学校へ無償で提供する。詳細はWebサイトで確認できるほか、3月18日、23日、24日の午後3時~午後4時で開催する教育委員会向けセミナーで説明を行う。◆まなびポケット学力調査(CBT)概要 試験科目:国語、算数・数学の2科目問題数:各科目30問程度試験時間:40分開催時期:2021年5月、12月想定販売価格:1科目250~300円(税別)※5月実施回は無償提供※サービス名は仮称