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コロナ禍の授業、関大が対面授業再開後に学生アンケート

 関西大学は2021年2月25日、コロナ禍の学生の実態把握や教育改善などを目的とした第2弾学生調査アンケート結果を公表した。知識伝達・習得にはオンライン授業が効果を発揮し、対面授業ではそれ以外の資質・能力の育成に寄与しうる授業デザインが求められることがわかった。

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遠隔授業を受講してみて、どのように感じているか (c) 2020 Kansai University All Rights Reserved.
  • 遠隔授業を受講してみて、どのように感じているか (c) 2020 Kansai University All Rights Reserved.
  • 遠隔授業を受講して「良かった」と思うこと (c) 2020 Kansai University All Rights Reserved.
  • 遠隔授業を受講して「困っている」こと (c) 2020 Kansai University All Rights Reserved.
  • 対面授業を受講してみて、どのように感じているか (c) 2020 Kansai University All Rights Reserved.
  • 対面授業を受講して「良かった」と思うこと (c) 2020 Kansai University All Rights Reserved.
  • 対面授業を受講して「困っている」こと (c) 2020 Kansai University All Rights Reserved.
  • 秋学期対面授業が再開して、どの程度満足しているか (c) 2020 Kansai University All Rights Reserved.
  • 受講しやすいと思う受講形態 (c) 2020 Kansai University All Rights Reserved.
 関西大学は2021年2月25日、コロナ禍の学生の実態把握や教育改善などを目的とした第2弾学生調査アンケート結果を公表した。知識伝達・習得にはオンライン授業が効果を発揮し、対面授業ではそれ以外の資質・能力の育成に寄与しうる授業デザインが求められることがわかった。

 調査は、在学する学部生2万8,369人を対象に、インターネットによる無記名方式により行われた。調査期間は2020年12月7日から2021年1月6日まで。有効回答は8,556件。

 関西大学における2020年度の授業は、春学期は原則オンライン、秋学期は原則対面の形態で行われた。春学期より実施された緊急対応型遠隔授業に対する学生の評価は高く、秋学期から実施した対面授業に対する評価よりも高かった。

 遠隔授業の利点に、「時間的・物理的制約を問わず、自学自習しやすいこと」をあげる学生が多かった。遠隔授業で困っていることには、「集中力が続かない、学習のペースがつかみにくいなどの自学自習」「友達ができないなどの対人的要素」が多くあげられている。

 対面授業の利点について、「ほかの受講生との交流や孤独感の低減などの対人的要素」「授業を通じて得られる知識以外の情報」など多面的であった。対面授業で困っていることでもっとも多かったのは「一方的な講義の多さ」だった。

 受講しやすいと思う受講形態について調査したところ、受講者が50名を超える講義科目は「オンデマンド配信授業(非同期型)」が学びやすいと回答する学生が多かった。一方で、ゼミ・実技・実習・演習科目は「対面授業」のほうが学びやすいという学生が多い。

 この結果について関西大学は、一方的に講義されることが多い対面授業であれば「時間的・物理的制約を問わず」「感染リスクも生じない」オンライン授業のほうが受講しやすいと考えているのではないかと分析している。

 授業の理解度は、「オンライン」68.0%、「対面」60.5%と、「オンライン」のほうが7.5ポイント高い。この結果については、「学習成果の観点からより詳細な分析・検討が必要」だという。オンライン授業において「課題の多さ」を困りごとにあげる学生も多かったが、オンライン授業の導入によって「学生の授業時間外学習」を増加させることができた(単位の実質化に寄与した)という利点も生まれている。

 対面授業が再開したことにより、「友達とのリアルな交流」「大学の施設利用」など授業以外のキャンパスライフの満足度がいずれも70%以上と高くなった。大学は学生が成長するために不可欠な「つながり」を生み出す場所であり、通学ができない状況によって大学の持つ価値が再認識されたといえる。

 関西大学は今回の調査結果を受けて、連携協定を結ぶ法政大学・明治大学との合同IRフォーラム「コロナ禍におけるこれからの大学教育を考える」を3月6日に開催する。フォーラムでは、「大学の価値を高める」ために、いま問われる大学のあり方や課題を、教学IRの視点から追究していく。事前申込制となっており、3月3日までにWebサイトにて申し込む。参加費は無料。
《外岡紘代》

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