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小中高校生1,166人が新型コロナ感染…文科省調査6-8月

 学校における新型コロナウイルス感染症の報告数は、学校が本格的に再開し始めた2020年6月1日から8月31日までの間、児童生徒1,166人と教職員194人、幼稚園関係者83人にのぼることが、文部科学省の調査結果より明らかになった。感染経路は「家庭内感染」が56%を占めている。

教育行政 文部科学省
児童生徒など感染者の推移
  • 児童生徒など感染者の推移
  • 児童生徒の感染状況
  • 教職員の感染状況
  • 同一の学校において複数の感染者が確認された事例
 学校における新型コロナウイルス感染症の報告数は、学校が本格的に再開し始めた2020年6月1日から8月31日までの間、児童生徒1,166人と教職員194人、幼稚園関係者83人にのぼることが、文部科学省の調査結果より明らかになった。感染経路は「家庭内感染」が56%を占めている。

 日本国内での新型コロナウイルス感染拡大の可能性があった2020年3月2日から、政府の要請により全国の一斉臨時休校が行われ、大部分の学校が5月末まで臨時休校となった。文部科学省は、学校関係者に新型コロナウイルス感染症患者が発生した場合に速やかな報告を求めている。

 学校が本格的に再開し始めた2020年6月1日から8月31日までの間、児童生徒1,166人と教職員194人、幼稚園関係者83人の新型コロナウイルス感染の報告があった。

 感染経路は「家庭内感染」が56%(1,166人中655人)で、特に小学生では、75%(428人中323人)を占めている。一方、「学校内感染」は全体で計180人(15%)の報告があり、事例としては31件だった。教職員の感染経路は、「不明」が65%を占め、「学校内感染」は6%だった。

 同一の学校で複数の感染者が確認された事例は68件あり、このうち部活動に関連したものは18件。また、5名以上の感染者が確認された事例は68件のうち18件(部活動関連は9件)だった。68件のうち高校で32件と半数近くを占めている。

 新型コロナウイルス感染症が国内で発生してからこれまでの累積データによると、10歳未満と10代では、罹患率が他の年代と比べ低く、10歳未満と10代での発症割合・重症割合ともに小さいとされている。しかし、新型コロナウイルス感染症は未だ不明な点も多く、引き続き十分注意する必要があるという。
《工藤めぐみ》

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