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フェイスシールドの留意点など「学校の新しい生活様式」改訂

 文部科学省は2020年9月3日、学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル「学校の新しい生活様式」を改訂した。学校関係者の感染データ、フェイスシールド活用の留意点、部活動の対応などについて、内容を追加している。

教育行政 文部科学省
寮における感染症対策例
  • 寮における感染症対策例
  • 児童生徒等感染者の推移
  • 「新しい生活様式」を踏まえた学校の行動基準と分科会が提言した分類
 文部科学省は2020年9月3日、学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル「学校の新しい生活様式」を改訂した。学校関係者の感染データ、フェイスシールド活用の留意点、部活動の対応などについて、内容を追加している。

 「学校の新しい生活様式」は、「新型コロナウイルス感染症に対応した持続的な学校運営のためのガイドライン」の考え方に基づき、学校の衛生管理に関する具体的な事項について、学校の参考となるよう作成したマニュアル。新たな情報や知見が得られた場合には見直すこととしており、今回は9月3日時点での最新の知見に基づき、一部の内容を見直した。

 改訂版のマニュアルでは、児童生徒・教職員などの感染状況や分析について、8月の情報を追加。学校が本格的に再開し始めた6月1日から8月31日までの感染件数として、児童生徒1,166人、教職員194人、幼稚園関係者83人と報告し、感染経路などもまとめている。

 フェイスシールドの活用については、留意点を追加。フェイスシールドを付け、マスクをしていない状況で感染が疑われる事例があったことを受け、現段階における感染症対策として、「マスクなしでフェイスシールドのみで学校内で過ごす場合には、身体的距離をとることが望ましい」と記している。

 部活動については、練習試合や合同練習、合宿などの企画・実施にあたって留意すべき点として、「地域の感染状況等を踏まえ、部活動を担当する教師のみで行うのではなく、学校として責任をもって、大会等の参加時と同様の感染拡大を防止するための対策を講じること」と記載した。

 実際の感染状況を踏まえ、第6章には「寮や寄宿舎における感染症対策」を新たに追加。居室や共用スペース、浴室、トイレなどにおける感染対策、感染者が発生した場合の対応などを示している。

 このほか、スーパーコンピューター「富岳」によるシミュレーションとして、公立学校モデル(生徒40人、教室8×8m、エアコン使用時)でエアロゾル感染のリスク評価を行った結果も紹介。教室内の換気効率として、「短時間で換気を行う場合には、扉や窓を広く開けることが有効」「常時換気を行う場合には、扉や窓を狭く開けたとしても、廊下側と窓側を対角に開ける方法をとることにより、効率よく換気ができる」としている。

 地域の感染レベル(1~3)については、8月7日の新型コロナウイルス感染症対策分科会が提言した分類(I~IV)との対応関係も整理している。
《奥山直美》

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