人材サービスを主力とするウィルグループと個別指導の学習塾「明光義塾」を全国展開する明光ネットワークジャパンは2020年8月21日、業務提携契約を締結したことを発表した。国内の外国人人材の教育と就職支援を、トータルサポートする。 コロナ禍により、就業ビザの1つである「技術・人文知識・国際業務」の求人が大きく減少し、帰国を余儀なくされている留学生が出てきている。一方、特定技能資格が近年追加されたことにより、職種ごとの特定技能試験に合格することで日本でのキャリア形成の選択肢が広がっている。しかし、多くの日本語学校は特定技能試験合格に向けた教育カリキュラム作成やノウハウ蓄積が間に合っていないという。 そこで、「特定技能試験合格対策講座」や「ビジネスマナー講座」などオンライン日本語学習サービス「Japany(ジャパニー)」を展開する明光ネットワークジャパンと、インバウンドHR領域で多くの特定技能人材を顧客へ輩出・支援し、業種別に特化した全国各地の求人を保有しているウィルグループが、双方の強みを生かし、留学生の教育・就職支援で新たなキャリア形成の機会を提供するために、業務提携を行うことにした。 提携により、ウィルグループと契約した日本語学校および日本語学校に通う留学生は、「特定技能試験合格対策講座」「ビジネスマナー講座」を無償で受講することができる。オンラインプログラムなので時間と場所を選ばす効率的な学習が可能。また、講座のほかにも特定技能など日本での就職方法を伝えるほか、個人ごとのキャリアプランなど状況をヒアリングするキャリアガイダンスを両社協働で実施する。 特定技能試験合格対策講座は、1講座20分~30分。業種(飲食料品製造業、介護業、外食業、宿泊業)ごとに12~36講座を設定。対応職種は、介護、外食、飲食料品製造、宿泊。ビジネスマナー講座は、60分×3回でオンライン集団授業(8人~20人)方式となっている。 ウィルグループの子会社であるウィルオブ・ワークおよびウィルオブ・ファクトリーは、特定技能の中でも求人数が多い「飲食料品製造業」「介護」「外食」の求人を国内各地で保有しているため、幅広い紹介が可能。また、登録支援機関として認定されているため、就職後の日常生活上や社会生活上の支援も行うことができるという。