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過度な消毒・マスク常時着用は不要「学校の新しい生活様式」改訂

 文部科学省は2020年8月6日、学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル「学校の新しい生活様式」を改訂した。過度な消毒作業は不要とし、マスクは「身体的距離が十分とれないときに着用」へ変更。暑い日にはマスクを外すよう明記している。

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 文部科学省は2020年8月6日、学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル「学校の新しい生活様式」を改訂した。過度な消毒作業は不要とし、マスクは「身体的距離が十分とれないときに着用」へ変更。暑い日にはマスクを外すよう明記している。

 「学校の新しい生活様式」は、「新型コロナウイルス感染症に対応した持続的な学校運営のためのガイドライン」の考え方に基づき、学校の衛生管理に関する具体的な事項をまとめたマニュアル。5月22日に発出し、6月16日に改訂。今回、8月6日時点での最新の知見に基づき、一部の内容を見直した。

 改訂版のマニュアルでは、通常の清掃活動の中にポイントを絞って消毒の効果を取り入れる考え方を新たに提示。「新型コロナウイルス対策に効果がある家庭用洗剤等を用いて、発達段階に応じて児童生徒が行って差し支えない」と記した。さらに「清掃活動とは別に、消毒作業を別途行うことは、感染者が発生した場合でなければ基本的に不要」と明記。消毒作業を実施する場合は極力、外部人材の活用や業務委託により、教員の負担軽減を図ることが重要とした。過度な消毒とならない配慮も求めている。

 普段の清掃・消毒のポイントについては、「床は通常の清掃活動の範囲で対応」「机・椅子の特別な消毒は不要、必要に応じて家庭用洗剤等を用いて拭き掃除」「大勢がよく手を触れる場所(ドアノブ、手すり、スイッチなど)は1日1回、 消毒を行う。家庭用洗剤等を用いた拭き掃除で代替可能」などと記載。消毒の方法には、次亜塩素酸水など最新の検証結果などを反映している。

 マスク着用に関しては、「常時マスクを着用することが望ましい」との記載から、「身体的距離が十分とれないときはマスクを着用するべき」へ変更。熱中症などの健康被害が発生する恐れがあることから、気温・湿度や暑さ指数が高い日にはマスクを外すよう明記している。登下校のマスクについても、気温・湿度や暑さ指数が高いときは外すよう指導。小学生など、自分で判断が難しい年齢の子どもには、積極的に声をかけるなど指導を行うとした。

 臨時休業の判断についても考え方や参考事例を追記。学校で感染者が発生した場合でも、臨時休業は濃厚接触者の特定や検査実施に必要な日数などで足り、「現在は1~3日の臨時休業後の学校再開が一般的」である旨を事例やデータとともに紹介している。このほか、改訂版のマニュアルでは児童生徒や教職員の感染状況、年代別罹患率などのデータ・分析についても記載している。

 マニュアルの改訂については、8月6日付で都道府県・指定都市教育委員会など全国の学校設置者に通知。学校現場への周知を依頼している。
《奥山直美》

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