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金沢工大、全国の小中高・学習塾から「SDGsイノベーション教育拠点校」募集

 金沢工業大学は、全国の小学校・中学校・高校・学習塾から「SDGsイノベーション教育拠点校」を募集し、持続可能な社会の担い手育成をサポートする取り組みを開始。SDGsイノベーション教育カリキュラムをベースとして開発した教材を使い、活用できる教員を全国で育成する。

事例 SDGs
金沢工業大学SDGs推進センター
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  • 拠点校活動予定
  • SDGs ゲーミフィケーション教材
 金沢工業大学は、全国の小学校・中学校・高校・学習塾から「SDGsイノベーション教育拠点校」を募集し、持続可能な社会の担い手育成をサポートする取り組みを開始。SDGsイノベーション教育カリキュラムをベースとして開発した教材を使い、活用できる教員を全国で育成する。

 金沢工業大学はこれまで、SDGs達成の担い手を育成するさまざまな教育を行ってきた。SDGsについて専門的に学べる授業を開講するほか、SDGsをテーマにしたカードゲームを開発し、カードゲームを用いたワークショップをさまざまな教育機関に提供。また、SDGsの最前線の取組みや状況を共有する「ジャパンSDGsサミット」を開催している。

 同大学は、「ゲーミフィケーションを用いたSDGs教材活用のための教員向け人材育成」の取組みが文部科学省の「SDGs達成の担い手育成(ESD)推進事業」(2020年度)に採択された。これを受け、ESD研修を全国の小学校・中学校・高校・学習塾などへ提供し、SDGsイノベーション教育カリキュラムをベースとして開発した教材(小学生・中学生・高校生向け)を活用できる教員を全国で育成する。さらに、教員が各地域に適した授業を行えるように教材のカスタマイズを促していく。

 実施形態として、集合研修や地域別研修を実施するほか、全国の小学校・中学校・高校・学習塾から、「SDGsイノベーション教育拠点校」10校を募集・選定する。SDGsイノベーション教育カリキュラムや教材を活用しながら、持続可能な社会の担い手の育成(ESD教育)をハンズオン型で支援。拠点校は、「SDGs教材の無償提供」「アドバイザーによる相談窓口の提供」「カリキュラムの事例を共有する研修の実施」「SDGsイノベーション教育サミット(オンライン)」への参加支援を受けられる。

 また、SDGsイノベーション教育拠点校のメリットとして、金沢工業大学のほか、多様な専門家のアドバイスを受けながら、SDGs学習に関する授業の構築・実践・ブラッシュアップができる。先進的なモデル授業に取り組むことで、新しい取組みに挑戦する校内の機運醸成や対外的なPR につながる。さらに、生徒ひとりひとりが主体性をもち、楽しくSDGsを学ぶ環境作りが実現するという。実施期間は2020年8月ころから2021年2月28日まで。選定数は10校を上限とする。

 SDGsイノベーション教育拠点校の応募は、実施規模に関して金沢工業大学の意思を組み入れて決定する、オンライン環境が整備されている、積極的に教員向け研修に参加するなどの条件を満たしていること。申請には、これまでに取り組んだ SDGs教育や探究学習の成果と概要、これからどのようにSDGs教育や探究学習を行いたいのかなどの内容を記入し、メールで提出する。応募期限は8月17日午後5時。採択された場合は8月21日ごろにメールで通知する。応募方法・詳細は、金沢工業大学SDGs推進センターのWebサイトで確認できる。
《田中志実》

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