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大学のオンライン授業実施率は97%、導入時期は4-5月が多数

 大学のオンライン授業の実施率は97%で、このうち93.7%が導入時期について「2020年4月~5月」と回答していることが、デジタル・ナレッジが運営するeラーニング戦略研究所が2020年7月16日に発表した調査結果より明らかとなった。

事例 ICT活用
オンライン授業の実施率 (c) eラーニング戦略研究所
  • オンライン授業の実施率 (c) eラーニング戦略研究所
  • オンライン授業の導入時期 (c) eラーニング戦略研究所
  • オンライン授業の形式 (c) eラーニング戦略研究所
 大学のオンライン授業の実施率は97%で、このうち93.7%が導入時期について「2020年4月~5月」と回答していることが、デジタル・ナレッジが運営するeラーニング戦略研究所が2020年7月16日に発表した調査結果より明らかとなった。

 今回のアンケート調査は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2020年前半に緊急導入された、大学におけるオンライン授業の現状と課題を調査することを目的に、全国の大学職員・教員100名を対象に実施された。調査期間は6月4日から8日。

 自身の大学ではオンライン授業を実施しているかという質問に、97%が「実施している」と回答。大学教育現場におけるオンライン授業の導入が全国的に進んでいることがわかった。導入時期について、もっとも多かった回答は「2020年4月」で57.6%。ついで、「2020年5月」36.1%、「2020年6月」「2020年3月」「2020年2月以前」各2.1%という結果だった。

 オンライン授業の形式は、「授業録画配信(オンデマンド)型」77.3%、「ライブ授業配信(同時双方向型)」76.3%、「資料配信」62.9%、「Web会議システムを使ったディスカッション」36.1%、「チャット/掲示板などで質問や議論を行う」24.7%、「自習中心」17.5%が順に続いた。

 実際にオンライン授業を実施してみて大変だったこと、困ったことは何だったかという質問には、「新しい機器、ソフトに慣れること」「職員のリテラシー向上」「学生の理解度など、表情から読めない」など、教職員の対応力や学生の理解度をいかに図るかといったことについての回答が多かった。そのほか、「理系の実験系なのでオンラインに出来ない実験も多く苦慮している」「学生の質問が多い。課題のチェックが大変」「学生側も動画だとTVを流し見する感覚で見てしまうようで集中度が低い」などの声があった。
《桑田あや》

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