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薬物乱用問題「危機感や不安」大学生7割超…関関同立が調査

 関西4大学は2026年10月27日、「薬物に関する意識調査」の結果を発表した。薬物乱用問題について、危機感や不安を感じる学生は7割超と前年より高まっているが、薬物使用について「1回くらいなら」「個人の自由」と回答する学生も一定数存在することがわかった。

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薬物乱用問題について危機感や不安を感じているか
  • 薬物乱用問題について危機感や不安を感じているか
  • 薬物の名前の認知度
  • 薬物を使うことについての考え
  • 薬物の使用や購入を誘われたり、勧められたりすることが、これまでにあったか
  • 周囲に薬物を所持したり、使用している(いた)人がいるか
  • 薬物を入手することが可能か
  • 医薬品医療機器等法により、危険ドラッグと称される薬品や商品の多くが、使ったり、持っていたりすると罰則の対象となる薬物になっていることを知っているか
  • 市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)が社会問題になっていることを知っているか

 関西4大学は2026年10月27日、「薬物に関する意識調査」の結果を発表した。薬物乱用問題について、危機感や不安を感じる学生は7割超と前年より高まっているが、薬物使用について「1回くらいなら」「個人の自由」と回答する学生も一定数存在することがわかった。

 関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学の関西4大学は、2009年に薬物乱用防止に関する共同声明を発表。その取組みの一環として毎年、4大学共同で新入生を対象に「薬物に関する意識調査」を実施し、結果を報告書にまとめている。2026年度は、4月に入学した新入生2万7,505人を対象に4~5月に調査を実施し、2万1,494人(回答率78.1%)から回答を収集した。

 「薬物乱用問題について危機感や不安を感じているか」という問いには、「非常に感じている」が前年比3.7ポイント増の36.5%、「ある程度感じている」35.4%をあわせて、71.9%が危機感や不安を感じていると回答した。

 薬物の名前の認知度は「大麻(マリファナ、ハッパ、ハッシッシュなど)」が93.7%でもっとも高く、「覚せい剤(シャブ、スピード、エスなど)」が86.6%、「コカイン(コーク、スノウ、クラックなど)」が83.6%と続いた。ほとんどの薬物名について過半数の学生が認知しており、今年度より「いわゆる危険ドラッグ(脱法ハーブなど)」に「ゾンビたばこなど」も加わったが、前年度より3.9ポイント増の60.4%となった。

 薬物使用に関しては、91.3%の学生が「どのような理由であれ、絶対に使うべきではないし、許されることではない」と回答。その一方で「1回くらいなら心や体へ害がないので、使ってもかまわない」(0.8%)、「他人に迷惑をかけないのであれば、使うかどうかは個人の自由」(6.8%)と考えている学生も依然として一定数存在している。

 薬物の使用や購入については、94.7%の学生は「誘われたり、勧められたことはない」と回答しており、前年度より0.6ポイント増加した。「購入を勧められたことがある」は0.4%、「使用を誘われたことがある」は0.8%、「無理やり使わされたことがある」は0.1%だった。周囲に薬物を所持したり、使用している(いた)人は「いない」が前年度2.5ポイント増の91.94%を占めたが、「いる(いた)」という回答も2.53%存在しており、薬物の所持・使用の可能性が、学生の身近にあることがうかがえる。

 薬物の入手については「不可能だ」81.8%、「かなり難しい」11.4%と入手が困難であることがわかる。「難しいが手に入る」は5.2%、「手に入る」は0.2%と、いずれも前年度より減少している。

 医薬品医療機器等法により、危険ドラッグと称される薬品や商品(脱法ハーブ、合法アロマリキッド、ゾンビたばこなど)の多くが、使用や所持が罰則の対象となる薬物になっていることは「知っている」が前年比5.1ポイント増の76.4%となった。市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)が社会問題になっていることは、「知っている」85.5%と前年度から認知度が増加した。

 報告書は、各大学Webサイトなどで公開している。4大学では、2022年度から2025年度まで学生と共に取り組む啓発活動として、「啓発ポスター」を作成してきた。2026年度は、ひとりひとりが薬物乱用を自分自身の問題として捉え、正しい判断力を身に付けることを目的として「薬物乱用防止」をテーマに「啓発標語」の募集を実施。応募があった108点の中からノミネート選定された8点について学生投票を行い、11月中に最優秀作品1点を決定・発表する予定だという。今後も関西4大学は、今回の結果をもとに薬物乱用防止策を企画・立案し、引き続き薬物に関する教育・啓発活動を展開していくとしている。

《中川和佳》

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