文部科学省は2026年5月21日、中央教育審議会の第11回教育・学習の質向上に向けた新たな評価の在り方ワーキンググループを開き、大学など高等教育機関の新たな評価制度案を公表した。学部ごと「3つ星」「2つ星」「1つ星」「要改善」の4段階で評価する案を示している。
大学などの認証評価制度は、導入から20年が経過。内部質保証システムの導入が進んでいる一方、複数の評価基準などによるわかりづらさ、評価者・被評価者双方の評価負担などが課題にあげられていた。
新たな評価制度の目的は、「教育の質」を見える化し、「質保証の徹底」と「質向上の促進」を両立させ、大学の教育の取組みや成果を社会にわかりやすく示すこと。評価機関が学部単位で「教育の質」に特化した評価を段階的に行う。
段階別評価は、学生の成長につながる優れた取組みを通じて高い教育成果をあげている学部を「3つ星」、学生の成長につながる優れた取組みを通じて高い教育成果が期待される学部を「2つ星」、高等教育機関として求められている水準に達している学部を「1つ星」、高等教育機関として求められている水準に達していない学部を「要改善」という4段階で検討。高校生や企業などにとってわかりやすい評語とすることを目指す。
評価基準は、4つの評価の基本的な方針のもと、7つの評価基準、15の評価項目に整理。高く評価された学部に対しては、インセンティブを検討。一方、1つでも満たさない項目がある場合は「要改善」と判断し、ペナルティを含めたその後の対応を検討する。文部科学省は、要改善大学に対して改善状況を聴取し、改善の取組みが不十分な場合や、改善の見通しがない場合は厳しい措置を講じるとしている。
また、新たな評価制度では、これまでの認証評価の実績を生かす観点から、大学全体の評価や学部の段階別評価を総合的に担う「総合評価機関(仮称)」と、特定の学位の分野を専門的に評価する「特定分野評価機関(仮称)」を評価主体とする方針。評価のサイクルは6年間を前提とし、評価機関の実情も加味して検討する。
評価結果については、データプラットフォームで一元的に公表。学生などが必要な情報に到達しやすくするため、さまざまな要素でソート・検索できるようにする見通し。














