文部科学省の松本洋平大臣は2026年5月12日の記者会見で、磐越自動車道で起きた高校部活動の移動中のバス事故を受け、学校外活動における安全管理対策について「一体的な対策を検討するよう関係局長に指示する」と述べた。同時に、部活動の機会確保と安全対策の厳格化を両立することの重要性にも触れた。
部活動の移動中に起きたバス事故は5月6日、磐越自動車道で発生。北越高校男子ソフトテニス部の生徒20人を乗せたバスがガードレールなどに衝突し、生徒1人が死亡、複数の生徒がけがを負い病院に搬送された。松本大臣は「お亡くなりになられた生徒に心から哀悼の意を表するとともに、けがをされた方々の回復を祈りたい」と述べた。
文部科学省ではこれまでも、部活動における安全確保として、危機管理マニュアルの作成や、旅行代理店など関係者との事前調整をガイドラインで示してきた。今回の事故に加え、沖縄県で起きた修学旅行中の転覆事故など、学校外活動における安全管理に関する事案が立て続けに生じていることを受け、あらためて学校外活動全般における安全管理のあり方を検討する考えを示した。
また、記者からの「部活動の移動手段を厳格化しすぎると活動範囲が狭まるのではないか」との質問に対して、松本大臣は「生徒の安全確保が重要」としたうえで、「スポーツ・文化芸術活動に取り組む機会を確保することも重要であり、この両立を図っていかなければならない」と説明。地域によって公共交通機関の事情が異なることにも触れ、「生徒の安全確保を図った上で部活動が適切に実施されるよう、周知に努めたい」と語った。
会見冒頭では、5月7日と8日に熊本県を訪問したことについて報告。高森町立高森中央小学校でデジタル学習基盤を活用した授業を視察したほか、公立高校初となる熊本県立高森高校のマンガ学科、国立の附属小学校で初の試みとなる熊本大学附属小学校の英語イマージョン教育、熊本高等専門学校における半導体関連人材育成などを視察したことを明らかにした。
さらに、AIを活用した科学研究を推進する「AI for Science 革新的研究推進事業(ARiSE)」の公募を開始したことを報告。「AI for Science 先進国の構築を目指したい」と述べた。







