教育業界ニュース

保育所向け「感染対策ハンドブック」作成…東京都

 東京都は2025年12月19日、「保育所等における感染対策ハンドブック」を作成したと発表した。保育所などの職員のため、環境整備や場面ごとの対応、感染症別の登園の目安など、日ごろの感染対策で活用できる内容がコンパクトにまとめられている。

教育行政 教育委員会
保育所等における感染対策ハンドブック(表紙)
  • 保育所等における感染対策ハンドブック(表紙)
  • 基本的な感染対策
  • 環境整備

 東京都は2025年12月19日、「保育所等における感染対策ハンドブック」を作成したと発表した。保育所などの職員のため、環境整備や場面ごとの対応、感染症別の登園の目安など、日ごろの感染対策で活用できる内容がコンパクトにまとめられている。

 保育所などは、乳幼児が長時間にわたって集団生活を送ることから、インフルエンザやノロウイルスなどによる感染症が発生すると、クラスター(集団感染)となることもある。

 そのため、東京都では感染症の発生予防やまん延防止を目的に「保育所等における感染対策ハンドブック」を完成させた。作成にあたっては、こども家庭庁が発行している「保育所における感染症対策ガイドライン」などを参考に、東京iCDC感染制御チーム監修のもと、小児科医、現場の保育士、看護師の意見も聞いたという。

 「基本的な感染対策」「環境整備」「場面ごとの対応」「感染症の疑いのある子供への対応」「感染症別の登園のめやす」など、10のテーマで情報を集約。最後は、参考資料やおもな引用文献も紹介している。

 たとえば、「基本的な感染対策」では手洗い、手指消毒、咳エチケット、換気の重要性や方法、留意事項などを解説。子供のマスク着用についても、月齢や場面に応じた対応などを載せている。

 「環境整備」では、保育室内の清掃・消毒、遊具等の消毒、プール活動の衛生管理などを紹介。「場面ごとの対応」では、感染対策を重視したおむつ交換手順について、写真を交えて細かく解説している。

 東京都では、保育現場の職員が必要なときに気軽に手に取り、感染対策の一助として役立ててほしいとしている。

 ハンドブックは単一ページ版と見開き版があり、用途に応じた使い分けが可能。いずれも東京都保健医療局Webサイトからダウンロードできる。

《奥山直美》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top