兵庫県教育委員会は2025年12月3日、2027年度(令和9年度)兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験について、おもな変更点を発表した。教職経験者や多様な人材を確保するため、第1次試験免除や加点措置の要件を拡大する。
2027年度兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験は、集団面接試験を2026年6月13日、筆記試験を7月19日に実施する。日程は、2026年度(令和8年度)試験から変動はない。
2027年度試験では、教職経験者等の確保のため、出願時に兵庫県内の公立学校(神戸市立学校を除く)で臨時教諭として任用されている者について、第1次選考試験すべてを免除する。また、講師の教職経験を有する者に対する免除・加点措置についても要件を拡大。出願前年度までの教職経験については、県内外を問わないこととする。
現行の「過去正規教諭等経験者に対する第1次選考試験免除措置」についても、要件を拡大。兵庫県内公立学校の教職経験への限定を見直し、他府県での正規教諭としての教職経験を含めるよう変更する。さらに、直近の講師としての教職経験の要件も緩和する。
このほか、多様な人材を確保するため、英語資格所有者に対する第1次選考試験一部(教科専門試験)免除を新たに実施。「中学校・特別支援学校区分(英語)」「高等学校区分(英語)」出願者に対し、現行の「英語資格所有者に対する加点措置」での20 点の加点措置を見直し、第1次選考試験筆記試験の教科専門試験の免除に変更する。
「特別免許状授与を前提とした特別選考」の実施教科や第2希望対象教科についても拡大。「特別免許状授与を前提とした特別選考」では、すでに実施している区分・教科に加え、「中学校・特別支援学校区分」「高等学校区分」でそれぞれ「理科」を追加する。「高等学校区分(理科)」の出願者は、第2希望として「中学校・特別支援学校区分(理科)」を希望可能とする。
変更点の詳細については、兵庫県教育委員会のWebサイトで確認できる。









