「自分自身の悩み相談」の相手としてChatGPTを利用している割合が3割以上となったことが、アスマークが2025年11月18日に公開した、ChatGPTに関するアンケート調査の結果から明らかになった。調査は、ChatGPTを利用したことがある18~59歳の男女を対象に、9月3日から5日に実施。800サンプルを回収した。
2025年の流行語大賞では、ChatGPTが「チャッピー」という愛称でノミネートされるなど、生成AIは日常に身近な存在となっている。同調査では、ChatGPTに対する意識や利用の実態を明らかにするため、利用目的や具体的な相談内容、コミュニケーション欲求の程度などを調査した。
ChatGPTの利用目的は、「情報の収集」が55.3%ともっとも多く、ついで「自分自身の悩み相談」32.6%、「日常的な会話や雑談」32.4%と続いた。年代別でみると、「自分自身の悩み相談」は年代が若いほど多くなり、「日常的な会話や雑談」は20代以下が39.5%と全体より5ポイント以上高かった。
「自分自身の悩み相談」を選択した人に具体的な相談内容を聞いたところ、「身体の健康についての相談」が55.2%でもっとも多く、「心の健康についての相談」が47.9%、「人間関係についての相談」が39.8%となった。
相談内容は年代によって偏りがみられ、「身体の健康についての相談」は40代が63.6%で全体より5ポイント以上高く、「人間関係についての相談」は20代以下が50.7%で全体より10ポイント以上高かった。また、「心の健康についての相談」は年代が若いほど多い結果となった。
各コミュニケーション欲求について、「とても感じる」「やや感じる」を選択した人の合計をChatGPTの使用頻度別でみると、「安心感や楽しい気分を味わいたい」「ストレスを解消させたい」を除いた8項目で、使用頻度が上がるにつれて高くなっていた。
特に、「自分自身の悩みを相談したい」(63.7%)、「誰かと同じ情報や感情を共有したい」(62.2%)、「孤独感を回避したい」(56.5%)、「自分の近況や考えを伝えたい」(57.1%)といった項目では、ヘビーユーザーがライトユーザーに比べて20ポイント近く高い傾向にあった。なお、()の数値はヘビーユーザーの回答率。
各対人関係の満足度について、「とても満足している」「やや満足している」を選択した人の合計を使用頻度別でみると、いずれの対人関係もヘビーユーザーがライトユーザーよりも高かった。
特に、「恋人関係」はライトユーザーが15.2%で全体より5ポイント以上低いのに対し、ヘビーユーザーは29.7%と全体より5ポイント以上高く、ライトユーザーとヘビーユーザーでは15ポイント近く差がみられた。
調査結果から、ChatGPTは情報収集だけでなく、コミュニケーションの相手としても活用されており、年代が若いほどその傾向が強いことがわかった。また、ヘビーユーザーほどコミュニケーション欲求や対人関係の満足度が高い傾向にあることも明らかになった。調査結果の詳細は、アスマークのWebサイトにて公開されている。











