こども家庭庁と文部科学省は2025年11月21日、共同で設置した会議での分析をもとに「いじめの重大化を防ぐための留意事項集」などを取りまとめ、公表した。いじめの重大事態が過去最多となる中、32の調査報告書を分析し、重大化を防ぐための留意事項を15項目に整理。研修で活用できる事例集もあわせて作成した。
いじめの重大事態の発生件数が過去最多となるなど、きわめて憂慮すべき状況であることを受け、政府は対策を強化している。2024年11月の「いじめ防止対策に関する関係省庁連絡会議」では、「いじめ防止対策の更なる強化について」が取りまとめられた。この中で、重大事態調査報告書を活用したいじめの質的分析のための専門家会議の新設が盛り込まれたことを踏まえ、2025年1月より、こども家庭庁および文部科学省が共同で「いじめの重大化要因等の分析・検討会議」を開催した。
同会議では、32の重大事態調査報告書を分析。(1)いじめの重大化を防ぐための対応、(2)いじめの重大化につながり得る要素・特徴という観点から分析し、得られた留意事項を15項目に整理し、「いじめの重大化を防ぐための留意事項集」として取りまとめた。また、15項目の留意事項を踏まえ、研修で活用できる「いじめの重大化を防ぐための研修用事例集」もあわせて作成した。
公表された「いじめの重大化を防ぐための留意事項集」および「いじめの重大化を防ぐための研修用事例集」は、こども家庭庁のWebサイトで確認できる。








