東京都教育委員会は2025年11月20日、「2024年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(2025年10月29日公表)の追加資料を公開した。新規不登校の児童生徒数は、小・中学校で前年度より減少した一方、高校では増加している。
今回の追加資料は、国の「2024年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」に、不登校児童・生徒に関する新たな分析資料が一部掲載されていたことから、資料に対応する形で東京都が作成したもの。東京都がすでに公表していた調査結果に、新規不登校児童・生徒数の推移や、不登校継続率の推移などの項目を追加公表した。
小・中学校における長期欠席の状況について、不登校の児童生徒数のうち、新規不登校児童生徒数は小学校で6,699人(前年度7,739人)、中学校で6,917人(同7,655人)であり、小・中学校共に前年度から減少した。
また、不登校継続率(前回調査で不登校に計上された児童生徒のうち、今回調査でも不登校に計上された児童生徒の割合)も、小学校68.8%(前年度72.8%)、中学校72.5%(同80.2%)と、小・中学校共に前年度より低下している。
一方、高等学校における長期欠席・中途退学等の状況をみると、不登校生徒数のうち、新規不登校生徒数は3,506人(前年度3,386人)であり、前年度より増加したことがわかった。
今回の追加資料を含めた「2024年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」は、東京都のWebサイトから確認できる。










