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コクヨ、学びの未来を探究する「まなびかた研究所」11/1設立

 コクヨは2025年11月1日、学びの未来を専門的に探究する「まなびかた研究所」を設立した。外部組織との連携を通じ、自己実現のための道筋を解明・構造化し、さまざまな人が自律的にまなび続けられる仕組みを探究する機関として活動する。

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まなびかた研究所の活動内容
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 コクヨは2025年11月1日、学びの未来を専門的に探究する「まなびかた研究所」を設立した。外部組織との連携を通じ、自己実現のための道筋を解明・構造化し、さまざまな人が自律的にまなび続けられる仕組みを探究する機関として活動する。

 コクヨは長期ビジョンで、誰もが生き生きと働き、暮らし、つながりあう「自律協働社会」を未来のありたい社会として掲げている。デジタル化の発展や価値観の多様化が進む現代社会において、学びのあり方は、従来の画一的なものから、不確実な世の中を生き抜く力を育む自律的・社会的な学びへと変化している。特に人生100年時代を見据え、生涯にわたり能動的に学び続けることの重要性が世界的に高まっているという。

 こうした時代の変化を捉え、同社が長年培ってきた事業活動を通じて得た知見を生かし、人々の“まなびかた”に焦点をあてた研究を通じて、社会への提供価値を再定義することとし、同研究所を設立。さまざまな外部機関や有識者との協業や連携を通じて、人々の内省や協働、そしてWell-being(ウェルビーイング)に“まなびかた”がどのように寄与するか、さらに、人々が自律的にまなび続けられる仕組みを探究していく。

 将来的には、国内外の情報収集・分析を通じて“まなびかた”に関する知見を体系化し、「“まなびかた”のナレッジハブ」として、組織や国を超えたネットワークを構築し、ビジョンである「自律協働的にまなび続ける世界の実現」に貢献することを目指すとしている。

 「まなびかた研究所」は、予防医学研究者である石川善樹氏が代表理事を務める「Well-being for Planet Earth(WPE財団)」と、2025年9月より連携を開始しており、石川氏の予防医学およびWell-being分野における専門知識と、国内外の有識者とのネットワークと連携することで、同研究所の活動に多角的な視点と深みをもたらし、社会的な意義の最大化を図る。

 さらに、菅公学生服の代表取締役社長である尾﨑茂氏が代表理事を務める「対話による教育実践センター(Center of Dialogue Education/CoDE)」(2025年11月設立予定)への参画を決定した。CoDEは、尾﨑氏が日本の教育の質の向上と、未来を担う人材育成を目指し、国内外の教育機関や企業、行政、地域との連携のもと、対話を通じた新しい学びの形の普及を推進する財団。

 CoDEが理想として掲げる対話型教育の推進に賛同し、CoDE研究員(かえつ有明中高等学校の教諭や対話型教育の実践者)がもつ現場の知見を広く社会に普及させるための共同研究に参画する。これにより、研究活動で得られた成果を具体的な教育現場への導入を通じて検証し、社会実装につなげる活動へと昇華させていくとしている。

《風巻塔子》

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