日経BPコンサルティングは2025年10月24日、「大学スマホ・サイト ユーザビリティ調査 2025-2026」の結果を公表した。総合ランキング1位は名古屋市立大と北海学園大の2校が並んだ。順位の上昇幅でみると東京科学大の187ランクアップが目を引く。
この調査は、大学のスマホ・サイトを使いやすさの観点から評価するため、日経BPコンサルティングが2015年から毎年実施しているもの。調査対象は、スマホ・サイトを提供している国公私立大学のうち、学部学生数の多い大学(国公立2,000人以上、私立3,000人以上)。これに一部大学を加え、今回の調査では国立64校、公立20校、私立172校の256サイトを対象に実施した(医科大学や薬科大学など単科大学を除く)。調査期間は2025年6月上旬~9月上旬。
審査は、国内で普及している4.7インチ画面のiPhoneを対象機種に定め、「通信への配慮」「見やすさ」「操作のしやすさ」「トップページ・ユーザビリティ」「サイト・ユーザビリティ」「メインコンテンツへのアクセス」「サイト内検索」「インタラクティブ」の8項目を指標に、合計47項目(合計100点満点)から評価している。
総合ランキングは、1位「名古屋市立大学」と「北海学園大学」、3位「東京工芸大学」、4位「工学院大学」、5位「東京都市大学」、6位「駒沢女子大学」、7位「金城学院大学」、8位「西日本工業大学」、9位「東京工科大学」、10位「青山学院大学」。名古屋市立大学と北海学園大学は過去にも1位の実績があり、名古屋市立大学は3度目、北海学園大学は2度目のトップに輝いた。
新たにトップ20入りしたのは金城学院大学、立教大学、東京電機大学の3校。このうち金城学院大学は、前回24位から7位へと17ランク上昇し、トップ10入りを果たしている。
順位の上昇幅がもっとも高かったのは、東京科学大学。前回230位(2024年の東京工業大学の順位)から43位へ急伸した。同大は、新サイトを立ち上げるにあたり、トップページの記事見出しを、米Googleが推奨する文字の標準サイズ16 CSSピクセルを上回る約18 CSSピクセルに設定。米MITと同レベルの読みやすい文字サイズを採用したことで視認性が向上した。
今や若者の主要な情報源はネット。受験生はスマホを通して大学選びのための情報を収集する。日経BPコンサルティングによると、今回の調査では、対象校の100%がスマホ対応していたものの、誤ってタップしそうなほど混み合ったリンクメニューなど、スマホ利用者への配慮が足りないサイトも見られたという。
◆大学スマホ・サイト ユーザビリティ調査2025-2026
【総合ランキング(上位10校)】
※括弧内は前回順位
1位 名古屋市立大学(4位)
1位 北海学園大学(2位)
3位 東京工芸大学(1位)
4位 工学院大学(3位)
5位 東京都市大学(7位)
6位 駒沢女子大学(9位)
7位 金城学院大学(24位)
8位 西日本工業大学(8位)
9位 東京工科大学(6位)
10位 青山学院大学(11位)
【順位の上昇幅ランキング】
※括弧内は前回順位→今回順位
※東京科学大学の前回順位は2024年の東京工業大学の順位
1位 東京科学大学(230位→43位)
2位 愛知工業大学(200位→42位)
3位 京都産業大学(207位→53位)
4位 名古屋工業大学(185位→33位)
5位 国士舘大学(132位→25位)
6位 東洋大学(178位→79位)
7位 帝京科学大学(178位→84位)
8位 島根大学(166位→98位)
9位 東京農業大学(110位→45位)
10位 南山大学(140位→82位)








