東京都立大学は2025年10月15日、アメリカの大学に在籍する研究者の受け入れに係る教員募集要項を公表し、同日募集を開始した。募集職位は准教授または助教で、募集人数は2人。研究予算の削減などトランプ政権下で厳しい状況にある優秀な若手研究者を対象に募集する。
この公募は、アメリカの大学に在籍する優秀な若手研究者に対し、研究活動を継続できる環境を提供すべく実施される。募集職位は、准教授または助教で、募集人数は2人。人文科学、社会科学、自然科学を含むすべての分野を対象に選考し、採用者の専門分野により、いずれかの学部・大学院研究科、センターなどに所属してもらう。原則、研究のみ(研究内容は自由)で、教育業務などの負担はないという。
募集要項によると、給与は、職位・業績・職務内容に応じた年俸制で昇給あり。通勤手当や諸手当に加え、特別手当として月額20万円(年額240万円)が支給される。採用時期は、2026年6月1日以降のできるだけ早い時期。プロジェクト型任用で任期は5年(更新なし)などとしている。
応募資格は、(1)「博士の学位を所持している者、または採用年月日までに取得見込みの者」、(2)「アメリカの大学に在籍する研究者」、(3)「国際的に卓越した研究業績を有する研究者(Top1%論文著者等)」の3つの事項をすべて満たす人。
応募書類の提出締切は、日本時間2025年11月14日必着。履歴書や研究業績一覧、これまでの研究と今後の研究計画(1,200字以内で作成:様式任意)など、必要な書類を取りまとめて、JREC-IN PortalよりWeb提出する。1次選考は書類選考、2次選考は面接で2026年2月初旬ごろに行われる。
東京都立大学は、優秀な若手研究者を呼び込むことで、研究力向上とともに研究成果の還元にも期待を寄せている。