高知大学医学部は2025年10月7日、2025年秋学期より、日本英語検定協会(英検協会)が開発中の生成AI搭載英語学習アプリのプロトタイプを正規授業で先行導入すると発表した。このアプリは、個別最適化を実現するAI機能と教員支援の仕組みを備えており、教員の負担軽減や学生間の習熟度の格差解消に寄与することが期待されている。
英語教育において、高知大学医学部は「教員の負担増大」や「学生間の習熟度格差」といった課題を抱えている。英検協会の開発中のアプリは、これらの課題解決に役立つとみられ、先行導入が決定された。アプリの主要な特長には、AIサポートによる授業運営の補完、ひとりひとりにあった課題提供による到達度向上、論文読解・研究発表などに直結する実践的医学英語力の育成が含まれる。
高知大学医学部の菅沼成文教授は「生成AI英語学習アプリ導入により、個々の学習に応じた指導が可能となり、授業外でも実践機会を拡張できる。特に論文読解や国際共同研究での英語力強化につながると確信している」とコメントしている。
英検協会は、高知大学医学部の実証を光栄とコメントするとともに、得られた成果や意見を製品化・機能改善に反映していく意志を示している。今後、同アプリは医学分野にとどまらず、中学校・高等学校、他大学への展開が期待されている。