東京外国語大学、東京科学大学、一橋大学による「三大学連合」は2025年7月1日、お茶の水女子大学が新たに参加し、四大学未来共創連合(Future Leading Innovation Partnership、FLIP)として新憲章を締結したことを発表した。
2001年3月に東京医科歯科大学、東京外国語大学、東京工業大学、一橋大学の間で「四大学連合憲章」を締結。2024年10月1日に東京医科歯科大学と東京工業大学が統合して東京科学大学となったことにともない、「三大学連合」へ改組した。
今回、お茶の水女子大学が新メンバーに加わり、四大学未来共創連合として、新憲章を7月1日に締結した。四大学未来共創連合は、東京という学術都市に集う知の拠点として、深い専門性と広い視野を兼ね備えた人材を育成する教育への革新、分野を超えた知の融合による研究の深化を通じて、人類社会の持続可能な発展に貢献することを目指す。
お茶の水女子大学は、グローバル女性リーダーの育成を使命としており、2024年度には新学部「共創工学部」を発足。今回の参画により、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進を加速し、さまざまな分野の融合を実現することが期待されている。
四大学未来共創連合は、各大学の強みを生かした新たな「社会課題解決型共同教育プログラム」の構築を目指し、学士課程に加え大学院レベルでの展開を進める。また、共創型研究推進体制の構築や地域密着型共創研究などを検討し、研究連携を地域との連携につなげることを目指す。
さらに、連携体制の強化についても検討が進められており、大学等連携推進法人の仕組みを視野に入れ、より効果的で安定した連携関係の進展を模索している。この制度により、参加する大学間で単位互換に似た仕組みが容易にできるため、より質の高い教育が提供可能になるとしている。