日本テトラパックは、同社が制作した環境教育教材「地球環境のためにできること~ある牛乳パックのひみつ~」を、全国の小学校500校に向けて無償提供することを発表した。2025年4月30日から申込受付を開始する。
この教材は、DVD・児童用冊子・教師用手引書の3点セットで構成されており、小学校6年生の理科単元「生物と環境」に対応している。2024年には、文部科学省選定教材として認定された。教材を通じて、子供たちは牛乳パックを題材に地球温暖化や再生可能資源、リサイクルについて学ぶことができる。また、SDGsの「12.つくる責任、つかう責任」と関連づけて学びを深めることができる。
2024年度に教材を活用した学校の9割以上が「とても良かった」「良かった」と回答しており、教材が理科の学習指導要領や単元に合っていること、牛乳パックやリサイクルを通じて環境問題を自分ごととして捉えられること、子供たちの行動変容や意識の変化につながったことが高く評価された。
日本テトラパックは、飲料および食品用紙容器の製造メーカーとして、学校給食用の牛乳パック「テトラ・ブリック」を全国の小・中学校へ提供している。2023年3月からは、テトラ・ブリックのコーティングに植物由来のポリエチレンを使用した新包材の製造が可能になり、再生可能資源比率が77%から99%まで高まった。この取組みにより、年間で約1,100トンの化石由来プラスチックの削減が実現する。
教材の申込方法は、FAXまたはメールで必要事項を記入のうえ、申し込む。申込期間は2025年4月30日から7月31日までで、先着500校に達した時点で終了となる。教材の配布に加え、日本テトラパックは出前授業の実施や特設サイトの運営を通じて、紙パックとリサイクルを楽しく学べる機会を提供している。