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東京都、特別支援教育推進計画を公表…社会状況の変化に対応

 東京都教育委員会は2025年3月27日、「東京都特別支援教育推進計画(第2期)第3次実施計画」を公表した。都民から募集した意見などを反映させており、これまでの成果を踏まえながら、社会状況の変化に対応した施策を推進し、特別支援教育を充実させていく。

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  • 東京都特別支援教育推進計画(第2期)第3次実施計画【概要】
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 東京都教育委員会は2025年3月27日、「東京都特別支援教育推進計画(第2期)第3次実施計画」を公表した。都民から募集した意見などを反映させており、これまでの成果を踏まえながら、社会状況の変化に対応した施策を推進し、特別支援教育を充実させていく。

 東京都教育委員会は、2017年(平成29年)2月に「東京都特別支援教育推進計画(第2期)」を策定し、特別支援教育の推進に取り組んでいる。2024年10月には、これまでの取組みの成果や社会状況の変化などを踏まえ、第3次実施計画の素案を取りまとめ、都民からインターネットなどを通じて意見を募集。また、子供の目線に立った施策を推進していくため、対話による児童生徒からの聴き取りを実施した。

 寄せられた意見を参考に検討を進め、「東京都特別支援教育推進計画(第2期)第3次実施計画~共生社会の実現に向けた特別支援教育の推進~」を策定。今回内容を公表した。

 第3次実施計画では、第1次および第2次実施計画に基づく取組みの成果を踏まえ、社会状況の変化に対応した施策を一層推進し、特別支援教育をさらに充実させるとの考えから策定。特別支援教育推進計画(第2期)の基本理念の実現に向け、「特別支援学校における特別支援教育の充実」「小学校、中学校および都立高校等における特別支援教育の充実」「変化・進展する社会に対応した特別支援教育の推進」「特別支援教育を推進する体制の整備・充実」の4点について、施策の方向性をまとめた。

 たとえば、「特別支援学校における特別支援教育の充実」では、教職員などの手話技能向上に向けた取組み、視覚障害特別支援学校における歩行訓練士の活用、聴覚障害特別支援学校における放課後の居場所づくりなど、「小学校、中学校および都立高校等における特別支援教育の充実」で、長期入院中の生徒に対する学習機会の保障、キャリア支援プログラムの実施などについて計画。

「変化・進展する社会に対応した特別支援教育の推進」で、特別支援学校と都立高校等の協働的な取組み、インクルーシブ教育支援員の配置、デフリンピック大会開催を契機とした聴覚障害教育の推進・理解啓発など、「特別支援教育を推進する体制の整備・充実」で、異校種人事ネットワークの構築、特別支援学校等卒業後の学びの充実などといった内容が盛り込まれた。

 さらに、子供の目線に立った施策を推進していくため、当事者である子供たちにもわかりやすい資料を作成。実施計画の子供版にて、特別支援教育の充実に向けたさまざまな取組みについて紹介している。

 「東京都特別支援教育推進計画(第2期)第3次実施計画」は、東京都教育委員会のWebサイトで確認できる。なお、第3次実施計画は2025年(令和7年)~2027年(令和9年)の3年間を予定している。

《木村 薫》

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