武蔵野大学は2025年3月28日、麗澤瑞浪中学・高等学校(岐阜県)とアントレプレナーシップ教育に関する協定を締結したと発表した。同大が2026年4月に新設する探究と実践を重視した新コース「アントレプレナーシップコース」と連携し、人材育成を推進する。
協定の期間は2025年1月16日から2026年3月31日までで、以降は双方の解約意思がない限り自動更新される。連携協力事項として、新たな教育カリキュラムの共同開発や広報活動、実践的授業の実施、生徒・学生間の交流推進などが含まれている。
新コースの魅力は「アントレプレナーシップ教育の強化と実践的学び」「リアルなつながりを育む寮生活の価値」「道徳教育と環境教育を融合した人間力の育成」の3本柱で構成している。
「アントレプレナーシップ教育の強化と実践的学び」では、創造力と実践力を備えた次世代リーダーの育成を目指し、デザイン思考・アート思考、PBL(Project-Based Learning)を導入する。社会課題に取り組むプロジェクト型学習や、大学・企業と連携したプログラムを通じて、実社会で求められる力を養成する。
「リアルなつながりを育む寮生活の価値」では、多様な背景をもつ仲間との共同生活を通じ、異文化理解・適応力・対話力を向上させる。オンライン時代だからこそ、実際に顔を合わせ、支えあいながら生活する経験が、社会で求められる人間力を育む重要な機会となる。
「道徳教育と環境教育を融合した人間力の育成」では、広大な自然環境を生かした環境教育を導入し、持続可能な社会に貢献する力を育てる。発表会や振返り活動を通じて、自己成長の機会も確保する。
また、2025年5月17日には、アントレプレナーシップを考えるイベントが開催される。基調講演では、「日本の未来を切り開くアントレプレナーシップ教育」をテーマに、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部長の伊藤羊一氏が基調講演を行う。さらに、AI時代のキャリア観とアントレプレナーシップについてのパネルディスカッションも予定されている。申込みは、麗澤瑞浪中学・高等学校のWebサイトより受け付けている。
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部は、日本で唯一のアントレプレナーシップ学部として2021年に開設。高い志と倫理観をもち、失敗を恐れずに挑戦し、新たな価値を見出し、創造していく人材を育成している。