文部科学省は2025年3月24日、2025年度（令和7年度）のスーパーサイエンスハイスクール（SSH）指定校について発表した。基礎枠20校、文理融合基礎枠7校、科学技術人材育成重点枠2校が新規採択校として内定した。
文部科学省では、将来の国際的な科学技術人材の育成を図るため、理数系教育に重点を置いた研究開発を行う「スーパーサイエンスハイスクール（SHH）」事業を2002年度から実施している。
2025年度は基礎枠に34校、文理融合基礎枠に14校、科学技術人材育成重点枠に5校から申請があり、外部有識者からなるSSH企画評価会議協力者が書面とヒアリングにより審査。新規採択として、基礎枠20校、文理融合基礎枠7校、科学技術人材育成重点枠2校が内定した。
基礎枠20校のうち、「I～IV期（創成・発展期）」には神奈川県立厚木高等学校や兵庫県立姫路西高等学校など15校、「先導的改革期」には京都府立洛北高等学校・洛北高等学校附属中学校など3校、「認定枠」には先導的改革期の不採択校のうち2校を採択した。
文理融合基礎枠は、「I～IV期（創成・発展期）」に神奈川県立鎌倉高等学校など5校、「先導的改革期」に奈良女子大学附属中等教育学校と長崎県立長崎西高等学校の2校を採択。基礎枠と文理融合基礎枠の取組みに加え、科学技術人材の育成への追加的な支援を行う「科学技術人材育成重点枠」には、立命館慶祥高等学校と長崎県立長崎西高等学校の2校が選ばれた。
指定期間は、基礎枠と文理融合基礎枠が原則5年。ただし、先導的改革期は3年。科学技術人材育成重点枠は最長5年。
SSH内定校と各校の研究開発課題テーマは、文部科学省Webサイトで公開している。
