2025年度(令和7年度)大学入学共通テスト「情報I」の問題について、テスト作成ツール「Dr.okke」を提供するokkeによる塾向け講評を紹介する。
情報I
講評
全体の構成は、文科省が公開している「令和7年度試験の問題作成の方向性、試作問題等」に沿っており、すべて必答問題でした。
共通テスト情報Iの対策法
第1問・第2問Aともに身近な内容をベースにした作問が行われているのが特徴でした。
第4問も「データ」に関する問題とはなっていますが、社会人となってからも求められるようなスキルについての出題となっています。
一方、いわゆる「情報」の考え方についての出題となったのは、第2問Bおよび第3問と少し限定的になっていました。
これらの問題はいずれも今後題材を変えて同様の出題が出来る構成となっているように思います。
そのため、今後対策を行うとすれば
・たとえば「QRコードによる決済アプリはどのように動いているか?」など 継続して実践的、かつ、身近な内容への理解を深めること
・「シミュレーション」に代表される情報科学特有のプローチや、 プログラミングにおける「アルゴリズム」のイメージを掴むこと
・情報機器やデータに関する用語を最低限抑えておくこと
この3点を意識して勉強していけば問題無いでしょう。
まとめ
対策に苦労された受験生も多かったのではないかと思いますが、問題としては文章を正しく読み解けば解けるものも多く、ホッとされたのではないでしょうか。
来年もまったく同じ難易度となるかどうかは未知数ですが、情報についての知識は社会に出たときにすぐに役に立つものも多いですし、試験勉強のための勉強に留まってしまうのは少しもったいないです。
指導される方も、学ぶ方も、「楽しく実践的になるよう」扱っていけると良いですね。
来年以降受験される方は、日頃からスマホやパソコンに触れる際にその仕組みに意識を向けておくだけで大きく変わってくると思いますので、ぜひ広い視野でさまざまなことを学んでみると良いかと思います。