大学生の61.8%、高校生の54.7%が普段の勉強にAIを活用していることが、Z世代トレンドラボ byGMOが行った調査結果より明らかになった。
総合マーケティング支援事業を展開するGMO NIKKOが提供する「Z世代トレンドラボ byGMO」は、「Z世代の学習スタイルに関する自主調査」を実施した。調査期間は2025年7月31日から8月1日、調査対象は、日本国内の高校生・大学生986人。この調査では、Z世代が学習にAIやSNSを取り入れている現状が明らかになり、教育現場や企業に求められる「アップデート」のヒントが浮かび上がった。
調査結果によると、大学生の61.8%、高校生の54.7%が普段の勉強にAIを活用していると回答。AIは「わからない部分の解説」や「要点の整理」などに利用され、個別指導のように使われる傾向が強い。
また、大学生の半数が授業の板書をスマホで撮影し、3割超が友人と写真を共有している。高校生は校則の影響で撮影率は3割強にとどまるが、一部では「撮影を推奨する高校」も存在する。
さらに、YouTubeに加え、TikTokやInstagramも学習ツールとして活用されている。高校生・大学生ともに半数以上がYouTubeを学習に活用しており、特に女子高校生を中心にTikTokやInstagramのショート動画を学習に活用する動きが拡大している。
高校生・大学生にとって、AI・SNS・動画はもはや補助ではなく、学習の中心的なツールとなりつつある。特にAIの活用は「効率的に・自分のペースで学びたい」という価値観と合致し、日常的に取り入れられている。こうした状況を踏まえ、教育現場においても、ひとりひとりの理解度に合わせてAIを活用し、学習内容を調整するアダプティブラーニングの提供、板書のデジタルコンテンツ化など、デジタルネイティブ世代の学習スタイルを前提とした「アップデート可能な学びのデザイン」が求められるという。