文部科学省は義務教育段階の学習内容を含めた高校生に必要な基礎学力の定着度合いを測定する民間の試験などを「高校生のための学びの基礎診断」として認定している。この記事では2025年度認定ツールの中から、「国語」で認定された民間試験等を紹介する。
「高校生のための学びの基礎診断」は、高校生が身に付けるべき基礎学力の定着度合いを測定できる民間試験等を文部科学省が認定する制度。対象教科は国語・数学・英語の3教科で、2025年度は国数英の3教科セットが5ツール、国語が3ツール、英語が4ツール認定された。認定期間は2027年度までの3年間。
文部科学省2025年度認定の「英語」の民間試験等は以下のとおり。文章読解・作成能力検定4級、文章読解・作成能力検定3級、文章読解・作成能力検定準2級の3つある。文章読解・作成能力検定4級
事業者名 | 日本漢字能力検定協会 |
|---|---|
測定ツール名 | 文章読解・作成能力検定 4級 |
おもな対象者 | 中学校「国語」の学習内容を含めて基礎学力の定着度合を確認したい高校1年生 |
測定内容の区分 | 基本タイプ |
測定ツールの目的・概要 | 義務教育段階で身に付けた語彙力を土台として、文章の読解力や作成力、ひいては論理的思考力やコミュニケーション力を高めることを目的としている。 |
測定ツールの特長・活用例等 | 「基礎力」「読解力」「作成力」に大別し、能力を5つの大問により測定する。特に一定数の文字量の文章を手書きで記述することを重視し、4級では100字程度の通信文の推敲、320字程度の意見文の作成を課す。測定は1回で完結するが、年間7日程すべてで同レベルかつ異なる問題（新しい問題）を出題しているため、複数回受検して学習の伸長度確認も可能。受検者には標準解答に加え、受検結果資料として通信文や意見文の作成については採点ポイントごとにフィードバックを行う。また受検後の振り返り学習のためのプリントも提供する。 指導者向けには意見文の採点項目に沿って、よくある誤答やよりよい指導方法をまとめた学びのPDCAを補完する資料を提供する。受検後、団体専用のWebページよりダウンロード可能。 |
実施期間 | 年間7日程から学校側が都合のよい日程を選択できる。すべての日程で異なる問題を作成しているため、クラスによって異なる日程（時期）を選択可能。 |
年間実施回数 | 年間7日程（7月に1日程、8月～11月に3日程、1月～2月に3日程） |
実施方式 | PBT |
試験時間 | 60分 |
受検料 | 2,000円／回 |
標準返却期間 | 約40日後 |
文章読解・作成能力検定3級
事業者名 | 日本漢字能力検定協会 |
|---|---|
測定ツール名 | 文章読解・作成能力検定 3級 |
おもな対象者 | 高校1年生から高校2年生 |
測定内容の区分 | 標準タイプ |
測定ツールの目的・概要 | 義務教育段階で身に付けた語彙力を土台として、文章の読解力や作成力、ひいては論理的思考力やコミュニケーション力を高めることを目的としている。 |
測定ツールの特長・活用例等 | 「基礎力」「読解力」「作成力」に大別し、能力を5つの大問により測定する。特に一定数の文字量の文章を手書きで記述することを重視し、3級では100字程度の通信文の推敲、450字程度の意見文の作成を課す。測定は1回で完結するが、年間7日程すべてで同レベルかつ異なる問題（新しい問題）を出題しているため、複数回受検して学習の伸長度確認も可能。受検者には標準解答に加え、受検結果資料として通信文や意見文の作成については採点ポイントごとにフィードバックを行う。また受検後の振り返り学習のためのプリントも提供する。 指導者向けには意見文の採点項目に沿って、よくある誤答やよりよい指導方法をまとめた学びのPDCAを補完する資料を提供する。受検後、団体専用のWebページよりダウンロード可能。 |
実施期間 | 年間7日程から学校側が都合のよい日程を選択できる。すべての日程で異なる問題を作成しているため、クラスによって異なる日程（時期）を選択可能。 |
年間実施回数 | 年間7日程（7月に1日程、8月～11月に3日程、1月～2月に3日程） |
実施方式 | PBT |
試験時間 | 60分 |
受検料 | 3,000円／回 |
標準返却期間 | 約40日後 |
文章読解・作成能力検定 準2級
事業者名 | 日本漢字能力検定協会 |
|---|---|
測定ツール名 | 文章読解・作成能力検定 準2級 |
おもな対象者 | 高校2年生から3年生 |
測定内容の区分 | 標準タイプ |
測定ツールの目的・概要 | 義務教育段階で身に付けた語彙力を土台として、文章の読解力や作成力、ひいては論理的思考力やコミュニケーション力を高めることを目的としている。 |
測定ツールの特長・活用例等 | 「基礎力」「読解力」「作成力」に大別し、能力を5つの大問により測定する。特に一定数の文字量の文章を手書きで記述することを重視し、準2級では100字程度の通信文の推敲、550字程度の意見文の作成を課す。測定は1回で完結するが、年間7日程すべてで同レベルかつ異なる問題（新しい問題）を出題しているため、複数回受検して学習の伸長度確認も可能。受検者には標準解答に加え、受検結果資料として通信文や意見文の作成については採点ポイントごとにフィードバックを行う。また受検後の振り返り学習のためのプリントも提供する。 指導者向けには意見文の採点項目に沿って、よくある誤答やよりよい指導方法をまとめた学びのPDCAを補完する資料を提供する。受検後、団体専用のWebページよりダウンロード可能。 |
実施期間 | 年間7日程から学校側が都合のよい日程を選択できる。すべての日程で異なる問題を作成しているため、クラスによって異なる日程（時期）を選択可能。 |
年間実施回数 | 年間7日程（7月に1日程、8月～11月に3日程、1月～2月に3日程） |
実施方式 | PBT |
試験時間 | 60分 |
受検料 | 3,000円／回 |
標準返却期間 | 約40日後 |
