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日本語教員試験に1万1,051人合格…合格率62.6%

 文部科学省は2024年12月20日、2024年度(令和6年度)日本語教員試験の実施結果を発表した。受験者1万7,655人のうち、合格者は1万1,051人。合格率は62.6%。合格者のうち、全試験免除者が5,958人を占め、全試験受験者は366人、基礎試験免除者は4,727人だった。

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登録日本語教員の資格取得ルート
  • 登録日本語教員の資格取得ルート
  • 令和6年度日本語教員試験実施結果
  • 試験免除状況別内訳等
  • 資格取得ルート別内訳
  • 登録日本語教員の資格取得に係る経過措置

 文部科学省は2024年12月20日、2024年度(令和6年度)日本語教員試験の実施結果を発表した。受験者1万7,655人のうち、合格者は1万1,051人。合格率は62.6%。合格者のうち、全試験免除者が5,958人を占め、全試験受験者は366人、基礎試験免除者は4,727人だった。

 日本語教員試験は、国家資格である登録日本語教員になるための試験。2024年4月に施行された「日本語教育の適正かつ確実な実施を図るための日本語教育機関の認定等に関する法律」に基づき、今回初めて行われた。登録日本語教員は、同法に定める「認定日本語教育機関」で日本語教育課程を担当することができる。

 登録日本語教員になるためには、試験に合格し、登録実践研修機関での実践研修を経る「試験ルート」のほか、日本語教員養成課程の受講歴や実務経験などに応じて、試験の一部または全部が免除される資格取得ルートがある。また、期間限定で経過措置も設けられている。

 試験は11月17日、全国8地域で実施。出題内容は、基礎試験と応用試験。JRの列車運休や音量調整トラブルの影響で、北海道と東京地域において613人が、12月8日の再試験を受験した。

 出願者1万8,387人のうち、受験者は1万7,655人、合格者(経過措置による全試験免除者を含む)は1万1,051人。合格率は62.6%。合格者の内訳と合格率は、全試験受験者が366人(9.3%)、基礎試験免除者が4,727人(61.0%)、全試験免除者が5,958人。

 資格取得ルート別に応用試験合格者数と合格率をみると、「試験ルート」が322人(8.7%)。経過措置の「Cルート(現職者に限らず必須の50項目に対応した課程修了者)」が3,365人(60.8%)、「D-1ルート(現職者のうち必須の50項目対応前の課程修了者)」が928人(60.3%)、「D-2ルート(同)」が434人(63.7%)、「Fルート(それ以外の現職者)」が44人(16.5%)だった。

 合格発表は、12月20日午後2時に行われた。合否結果は、日本語教員試験システムを通じて受験者に通知し、合格者には合格証書が交付される。

《奥山直美》

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