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渋谷区全小中学校にAI教材「キュビナ」導入

 COMPASSは、渋谷区教育委員会と連携協定を締結し、渋谷区立の全小中学校にAI型教材「キュビナ」を試験的に導入することを発表した。この協定は、渋谷区が目指す「未来の学校」における“個別最適な学び”の充実を目的としており、教科学習を通じて子供たちの学びを支援する。

事例 企業×学校
連携協定の締結
  • 連携協定の締結

 COMPASSは、渋谷区教育委員会と連携協定を締結し、渋谷区立の全小中学校にAI型教材「キュビナ」を試験的に導入することを発表した。この協定は、渋谷区が目指す「未来の学校」における“個別最適な学び”の充実を目的としており、教科学習を通じて子供たちの学びを支援する。

 渋谷区では、2024年度から全区立小中学校で「未来の学校」を目指し、午後の時間を探究「シブヤ未来科」に設定している。この時間は、文部科学省の「授業時数特例校制度」を活用し、総合的な学習の時間を標準時数の約2倍にしている。探究「シブヤ未来科」では、子供たちは各教科で培った知識やスキルを生かし、実生活や社会の課題解決を図ることを目指している。そのためには、各教科における基礎学力を身に付け、自ら主体的に学ぶ力を伸ばすことが重要であり、“個別最適な学び”の充実が求められている。

 COMPASSは、AI型教材「キュビナ」を主要サービスとして“個別最適な学び”を公教育向けに提供している。2023年からは小学館集英社プロダクションと共同で、公教育向け探究学習プログラムの開発・提供を開始し、“個別最適な学び”と“探究的な学び”を通じて、子供たちの「未来を創る力」を育むことを目指している。

 今回の協定により、渋谷区の全区立小中学校で「キュビナ」を試験的に導入し、教科学習における“個別最適な学び”を促進する。また、探究学習プログラムの活用など“探究的な学び”における連携も模索していく。

 渋谷区教育委員会の伊藤林太郎教育長は「COMPASS社との連携協定を締結することができ、大変嬉しく思います。COMPASS社の先進的な教育技術と渋谷区の教育理念が融合することで、子供たちにより質の高い学びの機会を提供できると確信しています。この協定を通じて、未来を担う子供たちの成長を支援し、地域全体の教育環境が向上することを期待しています」とコメントしている。

 COMPASSは、AIが児童生徒ひとりひとりの習熟度に合わせて最適な問題を出題するAI型教材「キュビナ」を開発し、2021年度には小学校・中学校の5教科対応版をリリースしている。2022年9月にはMEXCBTとの連携を行い、学習eポータル+AI型教材「キュビナ」として学習eポータルのサービス提供を開始した。さらに、文部科学省検定済の主要教科書に準拠した問題を搭載した「キュビナ 教科書×AIコンテンツ」を2023年11月以降続々とリリースし、教科書と教材をシームレスに接続することで「子供たちを中心としたシームレスなデジタル学習基盤」の構築を目指している。

 現在、COMPASSは全国170以上の自治体、小中学校約2,300校で100万人以上が利用しており、累計解答数は15億件を突破している。全国の子供たちのアダプティブラーニングによる知識・技能の習得を支援している。2018年度から2020年度まで3年連続で経済産業省「未来の教室」実証事業に採択され、「日本e-learning大賞 経済産業大臣賞」「グッドデザイン賞」を受賞している。

 COMPASSは、今後も「キュビナ」の提供を通じて、すべての子供たちを取り残すことなく「公正に個別最適化された学び」を届けるリーディングカンパニーとして、さらなる公教育へのICT普及に貢献していくという。

《佐藤愛》

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