ブロードメディアと東京都教育支援機構は2024年10月1日、都立学校において日本語指導が必要な児童生徒を支援する、多文化共生スクールサポートセンター事業に関する協定を締結した。取り出し授業や日本語能力試験対策など、ルネサンス日本語学院を通してサポートを行う。
2023年度の文部科学省の調査によると、公立学校における日本語指導が必要な児童生徒数は6万9,123人にのぼるとされている。多くの児童生徒が日本語指導を必要としているにもかかわらず、日本語教師の不足に加え、日本語指導が必要な児童生徒とのコミュニケーションの取り方に悩んでいる現場も多いという。
ブロードメディアは、日本語教師養成講座を中心としたルネサンス日本語学院を運営。日本語を母語としない人に日本語を教える日本語教師の養成などを行うほか、都内の小中学校には日本語教育の支援活動も実施。今回、2023年度の活動が評価され、東京都教育支援機構と多文化共生スクールサポートセンター事業における協定を締結する運びとなった。
今後、取り出し授業、課外活動での指導など区立小中学校への日本語指導や、日本語能力試験対策など都立高等学校への日本語指導、都立高等学校の教職員向け日本語指導講習会などを実施。日本語教育のリソースを生かし、1人でも多くの日本語指導が必要な児童生徒に学習の機会を届けるように努めていくという。
