信濃毎日新聞は2024年9月10日、長野県内の児童生徒向けの学習支援サイト「シンマイEGG(エッグ)」のトライアル版をリリースした。県内の先生は無料で「地域ニュース」「記事データベース」「信濃毎日新聞学習シート」「新聞作りアプリ」の4つのコンテンツが体験できる。トライアル受付中。
「シンマイEGG」は、ICT教育が進む小中学校で新聞をよりよく活用してもらう狙いで、信濃毎日新聞が開発した長野県内の児童生徒向けの学習支援Webサイト。トライアル版で利用できるコンテンツは、いずれも子供たちの関心を引き出しつつ、先生の働き方改善にも役立つよう工夫を凝らし開発した。課題解決型学習や探究的な学びとの相性も良く、国語、社会、理科や総合的な学習といった通常の授業に加え、朝学習や宿題など教育現場のさまざまなシーンでの活用を想定しているという。
トライアル版の機能は、信濃毎日新聞の地域面などに掲載された身近なニュースを子供たちが読みやすいよう、ふりがなを付けて再編集した「地域ニュース」、1995年以降の同社の記事全文を網羅した「記事データベース」、さまざまな記事を題材にしたワークシートを毎週、配信する「学習シート」、社会科見学などで調べた内容を新聞の形にまとめる「新聞作りアプリ」の4つを搭載。
記事データベースには、同じテーマの記事をまとめて検索できる「かんたん調べ」などの機能も充実しており、深掘りした地域の話題から国際的なニュースまで閲覧、PDF出力ができるほか、新聞作りアプリでは、記事・見出し・写真の簡単な入力作業で新聞が完成し、1つの紙面を複数人でも編集可能。書き直しも手軽なため、子供たちの心理的負担の軽減にも期待できるという。
現在、トライアル版を長野県内の先生向けに無料で提供中。申込みは、「シンマイEGG」のWebサイトより受け付けている。
なお、有償の完成版リリースは、2025年4月の予定、ことわざや四字熟語、故事成句などの言葉と愛らしい動物の写真をを組み合わせた信濃毎日新聞一面の人気コーナー「こと映え」や、地元企業やそこで働く人たちを取り上げた「信州の仕事・会社」などのコーナーも追加予定。