千葉県教育委員会は2024年7月9日、2025年度（2024年度実施）千葉県・千葉市公立学校教員採用候補者選考の第1次選考で出題ミスがあったと発表した。専門教科「高等学校 商業」「中高共通 社会」「中高共通 英語」の問題に出題ミスが判明し、各教科の受験者全員に得点を与える。
2025年度千葉県・千葉市公立学校教員採用候補者選考は、4月1日から5月13日まで出願を受け付け、7月7日に第1次選考を千葉・盛岡・名古屋・兵庫の4会場で実施した。第1次選考の内容は、教職教養、専門教科、小論文、集団面接。第2次選考は、8月17日から19日、23日から25日に行われる。
出題ミスが判明したのは、第1次選考の専門教科「高等学校 商業」「中高共通 社会」「中高共通 英語」。「高等学校 商業」では、問題の表中に記載された解答番号の位置の誤りにより、正答のない状態となっていた。「中高共通 社会」は、正答となりうる選択肢が2つあり、正解を1つに特定できなかった。「中高共通 英語」は問題に誤植があった。
第1次選考終了後、問題作成の委託先があらためて問題を検証し、3教科で出題ミスが判明した。該当する問題では、受検者全員に得点を与える対応をとり、各教科の受験者全員に今回の取扱いを通知する。
千葉県教育委員会によると、委託先による校正・確認と納品後の確認が不十分であったことが出題ミスの原因。今後の対応について「採用選考における出題ミスは試験の信頼を損なうものであり、県教育委員会として、委託先には原因究明を求め、その内容を踏まえ、再発防止対応策を検討してまいります」としている。
