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大阪・関西万博、産学官連携の加速化事業…東北大など4件採択

 文部科学省は2024年7月1日、大阪・関西万博を契機とした大学等を中核とする産学官連携の加速化事業の採択結果を公表した。審査を経て採択されたのは、東北大学、東京藝術大学、信州大学、北海道大学の4大学。

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 文部科学省は2024年7月1日、大阪・関西万博を契機とした大学等を中核とする産学官連携の加速化事業の採択結果を公表した。審査を経て採択されたのは、東北大学、東京藝術大学、信州大学、北海道大学の4大学。

 文部科学省ではこれまで、科学技術振興機構(JST)と連携し、「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」や「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」など、さまざまな産学官連携施策を実施してきた。

 2025年(令和7年)には、「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博) が、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとして開催予定。万博では、国・国際機関・企業・団体などが共創して事業を企画し、テーマが実現された未来社会の姿を会場内に作り出すことを目指している。「大阪・関西万博を契機とした大学等を中核とする産学官連携の加速化事業」では、大阪・関西万博での出展(本番イベント)を通じて、産学官連携施策を通じた成果や活動を国内外に広く発信するとともに、体験型コンテンツの展示を通じて来場者が「未来のありたい社会」を想像し、未来を担う国内外の若者たちが共に社会課題を自分事として捉える機会を提供することを目的としている。

 対象事業は、大学等(国公私立大学、国公立研究機関等の公的研究機関等、公益法人等の公的性格を有する機関)による、文部科学省または科学技術振興機構(JST)の産学官連携事業を行う拠点における研究成果をもとにした、体験型コンテンツの制作および出展。対象経費は、事業実施費、設備備品費、人件費。事業の補助額は総額1億円で、支援する1申請あたりの支援規模は、原則3,000万円を上限とし、採択予定件数は予算額の範囲内で3件程度としていた。

 応募期間は3月28日~5月7日で、応募件数は11件あった。その後、外部有識者から構成される委員会による審査を踏まえて、採択機関4件を決定。採択されたのは、東北大学の「『見る』を『診る』眼から未来を視る2040年のマイクロ診療所」。東京藝術大学(連携大学等:国立美術館)の「移動型ミュージアム『Hello Future! 100年ミュージアム』」。信州大学の「~水の惑星地球を再生する『アクア・リジェネレーション』への材料科学からのアクション~」。北海道大学(連携大学等:慶應義塾)の「ライフジャーニー<こころとカラダをみらいにつむぎ、せかいをおもう>」。

 今後は、補助金により体験型コンテンツの制作および出展準備に必要な経費を支援。2025年1~3月にプレイベントへ出展、プレイベント後は引き続き体験型イベントの磨き上げを図る。8月には本番イベントに出展というスケジュールになっている。

《田中志実》

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