文部科学省は2024年6月、「図書館・書店等連携実践事例集」を公開した。子供や住民の読書環境づくりのため、図書館が地域の書店、出版社などと連携して展開する51事例を取り上げ、写真やデータ入りで紹介している。
「図書館・書店等連携実践事例集」は、図書館と書店等関係者(著者、出版社)が連携して進める特徴的な取組みを文部科学省が取りまとめたもの。北は北海道から、南は沖縄県まで、全国51の事例を取り上げている。
テーマは、「図書館と書店等が連携して行う特色のある読書活動・行事」「図書館と書店等が連携した経営・運営」「環境整備」「その他」の4区分。都道府県から区分に基づいて推薦してもらい、目次のテーマ一覧でも示している。
地元の古書店連盟と図書館が連携して年に数回の連携展示を実施している千代田区立千代田図書館(東京都千代田区)、インターネットで予約した市立図書館の書籍の受取りや返却を地元書店でできる町田市立中央図書館(東京都町田市)、館内に書店やカフェを併設している武雄市図書館(佐賀県武雄市)など、地域に根ざした多彩な事例を掲載。成果や今後の展望、自治体の基本データ、活動のようすを伝える写真なども載せている。
文部科学省では、図書館と書店等との連携を促進するために事例集を活用してほしいとしている。事例集は、文部科学省Webサイトからダウンロードできる。