名古屋大学は2024年5月17日、4月に新設したデジタル人文社会科学研究推進センターにおいて、部局横断的なデータ駆動型研究をスタートさせたと発表した。分野融合による新しい研究領域の開拓と、同大の人社系全体の研究力およびプレゼンスの向上を第一ミッションに掲げる。
学問領域の細分化が進み、分野横断による新領域の開拓や文系理系を問わない総合知の創出が喫緊の課題となる中、名古屋大学は部局横断的な研究組織として、デジタル人文社会科学研究推進センター(DHSS)を新設した。
同センターは人文学、教育発達科学、法学、経済学、国際開発、情報学の各研究科と高等研究院の教員を集めて設置された全学共同の教育研究施設。分野融合による新しい研究領域の開拓と、同大の人社系全体の研究力およびプレゼンスの向上を第一のミッションに掲げる。
さらに人文社会科学系の主導による新たな総合知の創出によって、テクノロジーだけでは解決できない社会課題の解決に貢献するため、社会に向けた積極的な発信を行うとともに、理系部局との協働および企業等との対話を推進。大学院生向けのデジタル人材育成プログラムも開発し、人社系大学院生の新たなキャリアパスの開拓にも取り組むとしている。
同センターの最新情報やプロジェクトについては、センターのWebサイトにて随時発信される。