東京慈恵会医科大学と桐朋高等学校・桐朋女子高等学校は、互いの教育の活性化を図るため、2024年4月1日付で協定を締結した。調印式は4月30日、桐朋学園本部仙川キャンパスにおいて執り行われた。
東京慈恵会医科大学は、1921年に東京慈恵会医科大学を設置し、1951年に慈恵大学とあらためた。正式には学校法人慈恵大学・東京慈恵会医科大学と呼ばれる。慈恵大学が関与する事業には、東京慈恵会医科大学医学部医学科、看護学科、東京慈恵会医科大学大学院医学研究科、慈恵第三看護専門学校、慈恵柏看護専門学校および4つの大学附属病院があり、それらが一体となって教育、研究、診療に寄与している。
桐朋学園の前身は、1941年に山下亀三郎氏の寄付金によって創立された、山水中学校、山水高等女学校。敗戦後、学園は東京文理科大学・東京高等師範学校の指導と協力を得て、1947年に桐朋学園として第2の出発をした。
今回の協定締結は、医学・看護学や医療など、生命科学教育に関わる交流・連携を通じて高校生の視野を広げるとともに、多様化する生徒の能力を伸ばすことが目的。さらに、各学校に関する相互の理解を深め、双方の教育の活性化を図ることについても目的としている。
取組みの内容については、研究職・医療職に関するキャリアパス教育として、桐朋高等学校・桐朋女子高等学校の生徒を対象に、東京慈恵会医科大学での基礎医学の研究室見学を実施している。今後は両校において、教育に関する情報交換や合同研修、医師・看護師による医学・看護学に関する講義やワークショップなどを通じて連携を図っていくとしている。