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秋田県「部活動・地域クラブ活動ガイドライン」公表

 秋田県教育委員会は2024年3月29日、「学校部活動および地域クラブ活動に関する総合的なガイドライン」を公表した。秋田県の実情に応じて地域連携や地域移行を推進するため、学校部活動や地域クラブ活動の体制、大会のあり方などをまとめている。

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  • 秋田県学校部活動および地域クラブ活動に関する総合的なガイドライン(目次)
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 秋田県教育委員会は2024年3月29日、「学校部活動および地域クラブ活動に関する総合的なガイドライン」を公表した。秋田県の実情に応じて地域連携や地域移行を推進するため、学校部活動や地域クラブ活動の体制、大会のあり方などをまとめている。

 「学校部活動および地域クラブ活動に関する総合的なガイドライン」は、国のガイドラインをもとに学校部活動の適正な運営や効率的・効果的な活動のあり方を示すとともに、新たな地域クラブ活動を整備するために必要な対応について秋田県の考え方を示すもの。

 おもな対象は、中学校(義務教育学校後期課程、特別支援学校中学部を含む)の生徒の学校部活動と地域クラブ活動。「学校部活動」「新たな地域クラブ活動」「学校部活動の地域連携や地域クラブ活動への移行に向けた環境整備」「大会等のあり方の見直し」の4章のうち、「学校部活動」は高等学校(特別支援学校高等部を含む)段階の学校部活動も原則として適用する。

 学校部活動については、学校の設置者は「設置する学校に係る部活動の方針」を策定し、それに則り毎年度、「学校の部活動に係る活動方針」を策定。部活動顧問は、年間の活動計画、毎月の活動計画と活動実績を作成し、校長に提出する。

 中学校の部活動では、学期中は週あたり2日以上の休養日を設ける。平日は少なくとも1日、土日は少なくとも1日以上を休養日とし、週末に大会参加などで活動した場合は休養日をほかの日に振り替える。1日の活動時間は、長くとも平日は2時間程度、学校の休養日は3時間程度とし、できるだけ短時間に合理的かつ効率的・効果的な活動を行う。

 一方、新たな地域クラブ活動の参加者には、従来の学校部活動に所属していた生徒に加え、学校部活動に所属していない生徒、運動や歌・楽器・絵を描くことなどが苦手な生徒、障害のある生徒など、希望するすべての生徒を想定。運営団体・実施主体は、参加者の心身の健康管理、事故防止を徹底し、体罰・ハラスメントを根絶する。県と市町村は適宜、助言を行う。

 大会のあり方については、大会などの主催者は、生徒の参加機会確保の観点から、参加資格を学校単位に限定せず、地域クラブ活動や複数校合同チームも参加できるよう適宜見直しを行う。移行期には、学校部活動と地域クラブ活動の両方が存在する状況において、公平・公正な大会参加機会を確保できるよう、複数校合同チームの取扱いも含め、参加登録のあり方を決定する。

 秋田県教育委員会は、ガイドラインに基づく各市町村の部活動改革の取組状況を定期的にフォローアップするほか、ガイドラインは適宜必要な見直しを図る。各市町村教育委員会、各学校、各関係機関などに対しては、ガイドラインの趣旨を理解し、適切な学校部活動の運営を図るとともに、地域の実情に応じた学校部活動の地域連携と地域移行に向けた取組みを推進してほしいとしている。

《奥山直美》

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