文部科学省は2024年3月25日、2024年度(令和6年度)WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業の採択機関を公表した。拠点校に採択されたのは、茨城県立勝田中等教育学校、奈良県立国際高校、宮崎県立宮崎大宮高校の3校。
WWLコンソーシアム構築支援事業は、これまでのSGH(スーパーグローバルハイスクール)事業などの実績を活用して、2019年度よりスタートした取組み。高校などと国内外の大学、企業、国際機関などが協働し、テーマを通じた高校生国際会議の開催など、高校生へ高度な学びを提供する仕組み(ALネットワーク)を形成した拠点校を全国配置することで、将来的に、高度かつ多様な科目内容を、生徒個人の興味・関心・特性に応じて履修可能とする学習プログラムの開発と実践を担うWWLコンソーシアムへとつなげることを目的としている。
2024年度は2月26日まで事業申請を受け付け、「グローバル人材育成強化事業」に3件の申請があった。3月上旬に行われた書面審査を経て、今回、申請のあった3件すべてが採択された。
採択校(構想名)は、茨城県立勝田中等教育学校(茨城県を未来型ダイバーシティ県にするための教育の推進)、奈良県立国際高等学校(最古の国際都市・奈良から織りなす持続可能な未来)、宮崎県立宮崎大宮高等学校(「食」を通じてゆたかな世界を協創するイノベーターの育成)。
今後、同事業では4月~5月に事業計画の確認・確定を行い、6月下旬に契約を締結する。事業実施期間は2024年度~2026年度の3か年(予定)。文部科学省では企画評価会議と協力して、指定開始から3年目に事業構想の達成度に基づいて管理機関の実績に関する評価を実施する予定となっている。