日本産業技術教育学会(JSTE)は2024年2月14日、文部科学省の2月13日付通知「中学校技術・家庭科(技術分野)の指導体制の一層の充実」について意見を表明した。技術分野の指導体制について、関係省庁に支援を要請するとともに、積極的な広報活動や教員研修を実施し支援していく考えを明らかにした。
文部科学省は、2月13日付の通知において、中学校技術・家庭科(技術分野)の指導体制に関する実態調査結果と、指導体制の確保および担当教師全体の指導力の向上に関する施策パッケージを公表。これを受けて、日本産業技術教育学会は2月14日に意見を表明した。
指導体制に関しては、さまざまな支援を関係省庁などに要請するとともに技術教育の重要性について積極的に情報を発信。各大学で生成AIなどの新たな情報技術にも対応できる質の高い技術科教員の養成を積極的に進め、現職教員研修を複数実施し指導力向上を支援する。
また、テクノロジーの進化や時代の変化に対応した新しい技術教育の内容やその指導方法などについて積極的に研究を進め、学校現場に還元できるようにしていく考えを明らかにした。
文部科学省の施策パッケージでは、プログラミングなどの情報教育を推進すべく、2028年度を目標に技術分野の臨時免許や免許外担任をゼロにするための改善計画を盛り込んでいる。