日本学生支援機構（JASSO）は2024年1月31日、2024年度海外留学支援制度プログラムの選考結果を公表した。短期研修・研究型（協定派遣）は1,017件、短期研修・研究型（協定受入）は146件、双方向協定型（協定派遣・協定受入）は18件、あわせて1,181件が採択された。
JASSOが実施する「海外留学支援制度」は、日本の大学・大学院・短期大学・高等専門学校・専修学校（専門課程）が、諸外国の高等教育機関等と学生交流に関する協定などを締結し、それに基づき、短期間派遣される学生や受け入れる学生を対象とした給付型の奨学金制度。
募集プログラムは、1年以内の学生派遣または学生受入れを行う「短期研修・研究型」と、交換留学として1学期（セメスター、クォーター等）以上1年以内の派遣・受け入れを行う「双方向協定型」の2区分。「短期研修・研究型」は、2024年度に支援を希望するすべてのプログラムが対象の「学生交流創成タイプ（タイプA）」と、2023年度の採択プログラムのうち2024年度も継続して支援を希望する「学生交流推進タイプ（タイプB）」の2種類があり、「双方向協定型」はその内タイプBのみが対象となっている。
支援内容は、協定派遣が奨学金月額6万円～10万円（留学先地域により異なる）、渡航支援金が16万円（一定の家計基準を満たす者）と、13万円（一定の派遣期間を満たす者）。協定受入が奨学金月額8万円。支援内容は2024年度予算の成立を前提とし、予算成立後の支援となる。
2024年度プログラム募集の選考結果をみると、「短期研修・研究型（協定派遣）」はタイプAが474件、タイプBが543件、計1,017件。「短期研修・研究型（協定受入）」はタイプAが41件、タイプBが105件、計146件。「双方向協定型（協定派遣・協定受入）」は、タイプBのみ18件が採択された。全体では、1,690件の申請数に対し、1,181件が採択された。
不採択プログラムのうち、「短期研修・研究型（協定派遣）」138件、「短期研修・研究型（協定受入）」248件が、タイプA追加採択の対象となった。追加採択では、採択プログラムの辞退や奨学金支給対象者の減少などにより予算に余裕が見込まれた際に、順次繰り上げ採用（追加採択）が行われる予定。タイプBでは追加採用は行われなかった。
採択学校数は、合計272校。内訳は、国立大71校、公立大27校、私立大141校、私立短大4校、高等専門学校24校、専修学校5校。2024年4月1日から2025年3月31日までの間に留学を開始する学生への奨学金支給予定人数は、協定派遣が1万7,772人、協定受入が2,388人となっている。
