東京都教育委員会は2023年10月26日、2023年度(令和5年度)公立学校統計調査の結果を公表した。高校卒業者の進学率は、前年度(2022年度)より1.5ポイント増の60.0%。2013年度調査以降で過去最高値となった。
公立学校統計調査は、東京都教育委員会が都内公立学校の基本的事項を調べ、教育行政上の基礎資料を得ることを目的に毎年実施している。2023年度は、都内公立の小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校、特別支援学校などを対象に、5月1日時点の学校数や学級数、在学者数、教職員数および2023年3月末卒業者の進路状況を調査した。
在学者数は、小学校が59万4,260人(前年度比836人減)、中学校が23万855人(前年度比253人減)、高校(全日制・定時制)が12万3,957人(前年度比766人減)、特別支援学校が1万3,978人(前年度比490人増)。10年間の在学者数推移をみると、増加傾向にあった小学校が減少に転じた。特別支援学校は増加傾向が続いている。
教員数は、小学校が3万4,740人(前年度比394人増)、中学校が1万5,768人(前年度比83人増)、高校(全日制・定時制)が9,467人(前年度比60人増)、特別支援学校が6,337人(前年度比270人増)。各学校種で前年度より教員数が増加している。
一方、進学率は中学校卒業者が98.4%(前年度比0.1ポイント減)、高校(全日制・定時制)卒業者が60.0%(前年度比1.5ポイント増)。
高校卒業者を状況別にみると、「進学者」60.0%がもっとも高く、ついで「専修学校等入学者」23.5%、「就職者」9.3%、「その他」6.4%、「一時的な仕事に就いた者」0.7%。進学者の割合は、2017年度に51.1%まで減少したが、その後は増加傾向にあり、2023年度に初めて6割台となった。